360mの時間 (ページ5)

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『ほんと翔太もこうゆうの見習いなよ～？じゃないとモテないよ？？』

渡辺｢お前だから言ってねぇんだよ(笑)
それに俺は彼女作る暇ねぇし！！｣

うつ伏せ状態からこちらを見上げてジト目で私を見る。

あー、あー、
翔太のこの顔を翔太ファンにも見せてあげたいわ(呆れ)

あれ？
すぐ出てこないや…

鞄からお財布を探そうとガサガサしてると

目黒｢Aちゃんいいよ。俺らが隙間時間で誘って来てもらったし｣

目黒君は私にそう言いながら自分のお財布を持ってレジにお会計をしに行った。

出来る男…
REN MEGUROだわ…拍手

阿部｢うん、Aちゃんは気にしないで！少額だけど、男に奢らせてよ♬︎｣

マスク越しでも分かる。
とびきりのキラキラスマイルで、両手で

"大丈夫"
ってしてる。

『あ…阿部ちゃん…優しい。ｳﾙｳﾙ』

渡辺｢おいおい、阿部にときめくなよwww｣

椅子に深く座り直した隣の翔太につっこまれる。

ん？

翔太の後ろ髪がぴょんとはねてる。

『ねぇ…翔太。こっちちょっと寄ってよ』

渡辺｢えっ？何何？｣

『良いから早くー。

……これで少しはましになったかな？
後ろ髪はねてたから直しといたよ』

渡辺｢あっ、まじ？さんきゅ。
てか昔もこんな事あった気がする｣

私が直した寝癖部分を撫でながら帽子を被り直す。

私も朝は強いタイプじゃないけど、翔太は私より朝が弱い(笑)