氷と雷が描くイナイレ界part3 (ページ9)

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厨二病になった……… ページ9

ピタッと口に入れようとする聖良の手が止まる。

聖良『(空さん…やっぱりドアップでもカッコいい…)』

そして、暫く聖良と聖羅の間に沈黙が流れる。

それを打ち破ったのが、以外なことに輝莉だった。

壊す方法は想像の斜め上をいったが…

輝莉「ご覧になって……！！あぁ、美しい…この輝きは、わたくしの名前のように……そして、わたくしの目に宿った光のように……！」

イタい………

これはイタい…

そして………

聖良『そうね！！花火のように輝く輝莉様！！でも…この輝きがあるのは…わたくしの左目にあります…闇の力でしてよ………！！ひれ伏すがいいわ！この闇の力に…！！』

【二人の弱点？1:暗い中光るもの…主に花火のようなものを見ると、廚二病になる。】

ちなみに手に持ってた林檎は………想像に任せよう。

カヤ「あの2人、年相応だなっ」

リク「ですねぇ」

聖良「あ……」

決めポーズを取った直後、皐月に小さく笑われてしまう。

意図せずに顔に血が溜まっていくのがわかり、その場でしゃがんだ。

輝莉「うん……？聖良？」

聖良「(まただ、顔が熱い……)」

きっと厨二病なんて慣れない事して恥ずかしくなったから、

リク「舞川さん？どうかしました？」

だ……。

聖良「……わっ！」

リク「おっ、と……」

顔を上げた途端皐月の顔が目の前にあって、後ろに聖良の体が傾ぐ。

が、咄嗟に肩を抱かれて尻餅を免れる。

リク「大丈夫ですか、舞川さん？」

聖良「はっ……はいっ！」

思わず声が裏返ってしまう。ああぁ、顔が熱い……。何で……？

ていうか肩に触れてる手、大きい……。

リク「……ふふっ」

聖良「なっ、何ですか……？」

リク「顔、真っ赤で可愛いです。……トマトみたい」

目を細めて笑む皐月が顔を傾けると、長い前髪の毛先がはらり、小さく揺れた。

……？隠れてた顔の表面に何か……。

葉月「はいはい。2人ともイチャつかない」

リク「わっ？！びっくりした……って、葉月さん！別にいちゃついてないですっ！
……って、すみません舞川さん。またオレ勝手に……」

聖良「い、いえ……」

葉月「…………」

輝莉「葉月くん？どうかした？」

葉月「……煙」

輝莉「ケムリ？」

葉月「舞川さんの青い煙に赤みがさした」

輝莉「……？何にも見えないよ？」

葉月「…………」

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どうでもいいんだけどさ……

最近、追いかけられる夢ばっかり見る………

怖っ！！！

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