93話 ページ7
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先日、私はお見合いに行ったが散々な結果になった。
山田太郎さんという方はごく普通の青年だったが、鬼のような師範を見た途端、走り去ってしまってそれっきりだった。
まぁいいんだけど。
何故あそこに師範が居て、何故私のお見合いの話を知っていたのかも分からない、全てが謎に包まれている。
まぁどうでもいいんだけど。
♢
そして今日は夜警の日でございます。
私は自分の担当の地区に居ても何もする事がないので無一郎君の担当地区に居た。
弱い鬼が何体か居たがすぐに片付いてしまったのでもうやる事がない(不謹慎)
たしか無一郎君の地区は蜜璃ちゃんの地区とも近かった気がするので、見回りついでに蜜璃ちゃんの所へ行ってみようかな!
♢
『あの、なんですか。私今急いでいるのであまりあなたに関わりたく無いんですけど。本当どいてください。まじで今私忙しいので。…いや邪魔!!!あっちいけ冨岡さん!!!』
『何でそんな所に居るんだよ!!!邪魔しないでくれよ!!本当に!!!用がないなら立ち去れ!!』
冨「奇遇だな」
『え?!今更?!!?散々私喋ってたけど?!』
冨「俺は今腹が減ってる」
『あぁそうかい!!じゃあ何か食べればいいんじゃないですか?!?』
冨「(そうか、残念だ。よければ一緒に鮭大根でも食べに行こうとしたのだが…なら仕方ない)」
『本当に用がないなら私行きますよ、じゃあ気をつけて下さいね。さようなら』
冨岡さんの手には、いつの日かのでんでん太鼓が握られていた。本当に何でいつもあんなの持ち歩いてるの?恥を知った方がいいよ。
♢
蜜「Aちゃん〜!ここよ〜!!」
『蜜璃ちゃんこんばんは〜!!!!会いたかったです〜!!』
私は蜜璃ちゃんと、女子トークに花を咲かせていた。
最近ハマっているお料理や、美味しい甘味処を見つけた事や、神出鬼没な冨岡さんの話もした。
でんでん太鼓のくだりを話したら蜜璃ちゃんは、冨岡さん可愛い!と言っていた。全くもって共感はできなかった。
私達がちょうど理想の男性について話しているとそこへ、ひどく騒いだ鴉が飛んできた。
鴉「緊急ー!!!刀鍛冶ノ里ニ上弦ノ鬼!!至急!!恋柱ト鳴柱は刀鍛冶ノ里へー!!!」
上弦の鬼…?!
しかも刀鍛冶の里に…!
急がなくては…!!
私と蜜璃ちゃんは鴉に案内され刀鍛冶の里へ向かった。
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作者名:わさび | 作成日時:2020年10月30日 4時