117話 ページ41
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柱稽古に参加した隊士達とお喋りに花を咲かせていると、いつのまにか庭に恐ろしい顔をした鬼、師範が立っていた。きっとあれは上弦の鬼より怖いぞ。
隊士達は師範を見つけた途端震え上がり物陰に隠れた。
伊之助君は鼻をほじりながら師範を見ている。君は命知らずか?
もちろん私も隊士達同様震え上がりちゃぶ台の下に身を隠した。あれ、私柱だよね?
不「オイA出てきやがれェ、駄弁ってる暇があるなら俺と手合わせしろォ」
『…』
みんなが一斉に私を見た。
やめて、そんな目で見ないで私は関係ない、ここに居ない。
不「さっさと出てきやがれェ…テメェが出てこねェなら邸を破壊するぜェ」
『こんにちは不死川さん!すいません気づくのが遅くなってしまいました!それにしてもいいお天気ですね!どうしたんですか?何か用事でも?』
不「手合わせしろって言ってんだよ、聞こえなかったかァ?」
『すいません私、今回の柱稽古で足を骨折しましてあなた様のお相手をする事はできませんのでお引き取り願います。』
不「死にてェみたいだなァ…!!!」
『すいません木刀をただいま用意致しますね!!申し訳ありません!!!』
こうして青筋ビキビキの鬼と手合わせする事になってしまった。
なんでだよ、この後まだ稽古残ってるんだけど…絶対ボコボコにされて稽古に参加してる隊士達に哀れみの目で見られる事確定じゃん。
♢
不死川side
俺は伊黒に言われた一言が引っかかって、イライラした。
たしかにAは昔、煉獄に惹かれてやがった。
煉獄との任務の時は、一丁前に紅なんか引きやがって、楽しそうにしてやがったなァ。こっちの気も知らねえでバカ女が。
あいつらは誰がどう見ても想い合っていた、
まぁ鈍感同士で互いにその気持ちに自覚してなかったようだがなァ
そのまま時間が経って有耶無耶になって仲のいい友人の様な関係に戻ったあいつらを見て安心した自分を思い出し、また腹が立った。
♢
不「オラかかってこい」
『ハァ…私が何をしたって言うんだ…皆と楽しくお茶をしてただけなのに…』
不「ブツブツ文句言ってんじゃねえぞォ!!」
風の呼吸 肆ノ型 昇上砂塵爛 !
『えええええ?!?!そんな不意打ちですよやめてください!!!私女の子なんですよ!?!?』
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作者名:わさび | 作成日時:2020年10月30日 4時