１１４話 ページ29
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あの日、蜜璃ちゃんのお邸でこんなにも楽しくないお茶会はあるのかってくらい伊黒さんに気を遣ったお茶会から早くも3週間が経ち、とうとう隊士達の第一軍達が私の稽古に参加する事になった。
皆が私のところに来るまで2週間と言っていた私の予想は大いに外れた。恥をかいたぜ。
それより、
伊黒さんは私を何だと思っているのか…！！
私はあんなお姑さんが居る所に嫁ぐのだけは絶対嫌、あの人娘が居たら娘の彼氏にすごそうだな…
伊「おい割り箸！親分が来たぞ！！ガハハハ！！！さっそく勝負だ！！！！」
『親分〜！皆よく頑張ったね！！不死川さんの稽古は疲れたでしょう？？私の稽古はあんまり厳しくないから頑張ってね！』
隊士A「頑張った甲斐があるなぁ…鳴柱様は女神だ」
隊士B「眼福すぎるぜ…！あんなに綺麗でお優しい方があの風柱の継子だったとは思えないよな」
隊士C「本当風柱もあの人を見習って欲しかったよな…」
私が伊黒さんの恨み辛みをぶつぶつと言っていたら後ろから伊之助君に話しかけられた。
皆しっかりボロボロなのね、可哀想に…！！
♢
『まず私の所でする稽古は、集中力強化です。皆全集中の呼吸の常中はできてるかな？』
伊「あたりめえだろ！！んなの朝メシ前だぜ！？」
『さすが親分だね！じゃあまず皆には目隠しをしてもらいます。そのまま私からの攻撃を交わしてもらいます。集中して、音や風、空気の動きを全身で感じて下さいね！もちろん私も目隠しをするから！』
本当は精神の強化って事で座禅でも組んでもらおうかと思ったけど私がそんなことできない事に気付きました。未熟でごめん…
♢
2時間後
伊「割り箸…！お前すげえ強えーな…！！ハァハァ…勘が鋭い俺でも避けきれねぇ…！」
一応私も柱だからな！
最初はこんな事した事もなかったから闇雲に木刀振り回してたなんて誰にも言えない。まぁ皆目隠ししてるからバレてはいないはず…！！！
まぁこんなの15分もやってればコツは掴めるし、やっぱり私ってすごいから楽勝なのよ。
さすが柱！よっ！天晴れ！
私って最強！！！
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作者名：わさび | 作成日時：2020年10月30日 4時
