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目黒side
「お先に失礼しますー！」
金曜日の今日は久しぶりに定時退勤をして、スーパーに寄ってからAの家に向かう。
今朝のLINEで何か食べたいもの教えてって連絡してたんだけど、それに対する返事はあるわけなく…
暑くなってきたし、冷たいものかあっさりしたものならどうかなと思って、冷やし中華とざるそば 果物なんかを買って行くことにした。
ピーンポーン
玄関が控えめに開いてAが顔を出す。
「ふふ。お出迎えありがと。お邪魔しまーす。」
A「蓮くん来るの早かったね？」
「あぁ。Aに早く会いたくて、定時ダッシュした！笑」
A「…そんなに急がなくても、私はいなくならないよ〜笑 でも、うれしい。ありがと。」
�犹笋呂い覆�ならないよ〜笑�瓩辰�Aの何気ない言葉にドキッとしてしまう俺は心配しすぎなのかな…
「そうそう、ちょっと色々買ってきたから冷蔵庫入れていい？」
A「えっ… あ、うん…」
少しオロオロし始めたAに「ん？どうした？」なんて声をかけながら冷蔵庫を開けたらオロオロしていた理由がすぐに分かった。
Aの休職が決まった日、当分は気分的に1人で買い物とかも出れないかもなって思って、Aが好きで、食欲なくても食べられそうなゼリーとかヨーグルトとかを多めに買って冷蔵庫に入れておいたんだけど、食べかけのものが少しあったくらいで、ほとんどそのまま残ってた。
やっぱりなぁって想像してた通りではあったけど、料理したような形跡もないし、俺もさすがに焦っちゃう。
冷蔵庫に買ってきたものをしまった後、不安そうにこっちを見ているAと目が合った。
A「あ、あの…蓮くん…」
「うん？どうしたの？」
A「その…いっぱい買ってくれてたのに、食べてなくてごめんなさい…」
「え？ 大丈夫大丈夫。気にしないの。
なーにそんなビクビクして。怒られると思った？笑」
A「うん…」
冗談っぽく「怒られると思った？笑」って聞いたのにAは、泣きそうな顔して「うん…」って言うから、なんかもう胸が痛くなっちゃった。
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作者名：kappanda | 作成日時：2023年7月22日 19時
