もつれた糸が解けたとき－あなたと紡ぐ物語－【2】 (ページ10)

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Aside

女の子2人組にたこ焼きを渡したあと、お店の後ろに下がってお茶を飲んでたんだけど、
女の子の1人が蓮くんに話しかけてた。
2人の会話から目が離せなかった。

康二くんの友だちかなと思ってた彼女は、蓮くんを見つけると、うれしそうにかけ寄って

蓮くんのこと「蓮」って呼んでた。

蓮くんは、私のことは付き合ってから呼び捨てで、他の女の子には親しい子でもちゃん付けなのに、その子のことは「杏奈」って。

また…連絡して良い…？

どういう意味…？

目黒「A！A！！」

「ん？何？」

目黒「どうしたの？ボーッとして。
しっかり水分補給できた？

俺ら休憩して良いって！お店回ろ？」

後ろから行っといでー！ごゆっくり〜！
なんてみんなの声が聞こえる。

目黒「ほら、手！」

蓮くんが差し出す手を控えめに握る。

目黒「どこから行く？Aが行きたいところ行こっ！」

「…。」

目黒「お腹空いてない？お昼食べれてないもんね。
何か食べようか。」

「…。」

目黒「おーい！A〜！聞いてるー？」

「えっ？なに？何か言った？」

目黒「A、なんか変だよ？ボーッとして。
どうしたの？接客しすぎて疲れちゃった？」

「ううん、ごめんごめん何でもない！

ねぇ、アイス！アイス食べよ！！」

蓮くんと彼女はただの友達…？

あの、愛おしいものを見るような彼女の目は
私の気のせい？