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目黒side
A「ねぇ、蓮くん？私、本当に大丈夫？
滑って転んで頭打ってとかならない？
あーもうめちゃくちゃ不安なんだけど、ねぇ、聞いてるー？ あぁ…。」
あっという間にクリスマスイブになって、今スケート場に向かってるんだけど、Aはずっとこんな感じでブツブツ言ってる笑
「もう！何回同じこと言ってんの笑
本当に大丈夫だから！何かある前に絶対俺が助けるって。信じてよ笑
ほら、もう着くよ。行こっ。」
俺が手を差し出すと痛いくらいギュッと握り返してくる。
滑る前からこんな調子で大丈夫か？
スケート場について靴や手袋をレンタルして装着すればあとは自由に滑るだけ。
「靴履けた？手袋もした？準備OKですか？」
A「OKでーす…。」
「ふふ。じゃあ行こう。」
俺たちはリンクに入る。
「ほら、ここ持ちながらゆっくりね。」
壁を伝いながらゆっくりとリンクへ足を踏み入れるA。
A「待って、本当怖いんだけど…蓮くんゆっくり行って！おいていかないでよっ！！」
「おいていってないじゃん。ほら片手壁でこっち側は俺が支えてあげるから。」
A「何これ！すごいツルツル滑るんだけど！ねぇ、どうしたら良い？歩けてる！？ わぁぁ…あー！怖い。」
「そりゃ、氷の上だから滑るよ笑
歩けてる歩けてる。上手上手！」
Aのリアクションがいちいち面白くて笑いそうになる。
A「あ、でも少しだけバランスの取り方分かってきたかも？」
「今、両側支えてるからね。ちょっと手離してみようか。ここまで、自分でおいで？」
俺はほんの少し離れたところまで滑っていき、Aを呼ぶ。
A「そこ、壁ないじゃん！壁から手離せないー！！」
「大丈夫、大丈夫。さっきみたいにゆっくり交互に足出してごらん？つま先開いて、ペンギンみたいに歩いたら良いんだよ。」
A「わかった。頑張る！！」
そう言って、壁から手を離したA。
A「うわぁっ！待って、無理っー！足出せないー！」
「ふはっ！あははっ！ちょっA、足めっちゃ震えてんじゃん。生まれたての子鹿みたいになってるよ笑
ぶっ！あっはははっ〜はぁーかわいっ笑」
A「もう！蓮くん笑いすぎ！私は必死なのに！！」
歩き出そうと頑張るけど一歩が踏み出せないAは、異常に足がプルプル震えてて、思わず笑っちゃったら拗ねちゃった笑
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作者名：kappanda | 作成日時：2023年7月14日 22時
