もつれた糸が解けたとき－あなたと紡ぐ物語－【2】 (ページ20)

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目黒side

俺の提案に、少し瞳を潤ませながら「やってみる。」と言ってくれたA。

「私から書いてもいい？」と早速ノートに何やら書き始めたから俺は離れたところからそっと見守る。

A「蓮くん、書けたよ！どうぞ。」

俺はAの書いたページを読む。

『バイトでちびっ子たちの相手ばっかりしないで、私の相手もしてください。

勝手に怒ってイライラしててごめんね。
色々考えてくれてありがとう。』

今月のバイト、一応Aにも相談して、必ず空ける日を一緒に決めてそこは空けてたんだけど、Aからしたら、思ってたより俺のバイト入る日が多かったらしく、寂しかったらしい。

「ちびっ子たちの相手ばかりしないでって、
ちびっ子たちにやきもち妬いてんの？笑

そんなに俺のこと好きなんだ？笑」

とからかってみれば

A「やきもちじゃないもん！！寂しくなんかないし、平気だから！！」

って強がりながら盛大に拗ねてる。

そんなAもかわいくて仕方ない。

「ははっ笑ごめんごめん。来月クリスマスでしょ？クリスマスの24、25は絶対休み取りたかったから、今月たくさんシフト入れとこうって思ってさ。ごめんな。

今月たくさん入るから、来月24、25はシフト入れません！って上の人に断言してるから！

Aちゃん、俺とクリスマスチキンデートする？笑」

いつだったかと同じセリフを言ってみれば

A「！！！えっと…」

いつだったかと同じ反応で動揺するA。

「ははっ。去年と同じくらい動揺してんじゃん笑」

A「だ、だって！蓮くんが急に〝Aちゃん〟とか付き合う前の呼び方して、クリスマスチキンデートとか言うから！色々思い出しちゃったの！！///」

そんなAの様子に自然と俺も笑みがこぼれる。

「毎年クリスマスはバイト先でちびっ子たちのサンタさんになってたけど、今年はAだけのサンタさんね！」

そんなことを伝えれば、

〝わがまま言って拗ねてごめんね〟って顔を赤らめる。

これからは少しは素直になってくれるかな…。

「じゃあ、次は交換日記俺の番ね！次また会う時に渡すから楽しみに待ってて！」

俺たちの交換日記はこれからも続く。