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Aside
今日はやたらイライラしてしまって、蓮くんにも何で怒ってるの？って聞かれて。
私が何も言わないから、結局何も聞いてこなくなったけど、私自身、八つ当たりしてる自覚があったからお昼ごはん中に謝ったら
「謝らなくていいからさ…」とか言われて。
どうせまた、イライラしてた理由話せとか問い詰められるのかなって思って、喧嘩口調で言い返したら、違ったみたい。
俺、前からちょっと考えててねと差し出されたのは一冊の大学ノート。
大学ノートの表紙には、蓮くんの字で
『交換日記』
と書かれていた。
「何、これ…？」
目黒「うん？交換日記。
Aと交換日記しようと思ってさ。」
「交換日記？ どうして…？」
目黒「どうしてかって？ A、文章書くの好きでしょ？ゼミの時とかも、みんなの意見とかをまとめて、文章にするの上手かったから。」
蓮くんはそう言って、ノートの1ページ目をめくる。
-約束-
書く内容は自由。うれしかったこと、楽しかったこと、悲しかったこと、つらかったこと、何でもOK。
我慢しないで思っていること、感じたことを素直に書く。
(俺は、クレームでも何でも受け止めます笑)
そこには交換日記の約束事が記されていた。
目黒「Aはさ、言葉で本音を伝えるのは苦手だけど、文字にしたら気持ちを素直に伝えられるんじゃないかなって思ったんだよね。
普段言葉にできないことでも、我慢しないで、何でも書いていいから。
どう？交換日記。
別名、ストレス発散ノート笑
やってみない？」
蓮くんがここまで私のことを理解してくれてるなんて、ここまで考えてくれてたなんて思ってもいなくて、蓮くんの優しさに泣きそうになる。
「うん…ありがとう。やってみる。
私から書いても良い？」
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作者名：kappanda | 作成日時：2023年7月14日 22時
