17.留守番 ページ21
ズズズズ・・・・
遠くから大きな音が聞こえてくる。それに、館全体が揺れてるのがわかった。
何が起こっているのかがわからない、ヴァニラさんは無事なんだろうか。
数分すると、小刻みに揺れていた館はピタリと止まった。
「ふん、なるほど・・・。序那、少し様子を見てくる。」
DIO様はバンダナをつけ、ジャケットを羽織って部屋から出て行った。
「DIO様、怖いよ・・。」
一人になった部屋はひんやりとした空気が漂い、光がない闇が僕を包む。
「序那・・・ただいま。」
「ディ、DIO様!」
DIO様はすぐに帰ってきてくれた、けど、マントを羽織る仕草でまた出かけるんだなと確信した。
「序那、私はさっきより少し長く出かける。ここで待っていろ。」
DIO様がドアノブを握ったとき、僕にはあの時の恐怖がのしかかってきた。
捨てられる。
「やだ!やだDIO様!捨てないで、僕と一緒にいて!お願い・・捨てないでぇ・・・。」
母さんに捨てられた時は、逆にホッとした。
でも、DIO様に捨てられるのは絶対に嫌だ。僕を愛してくれたのはDIO様だけだ。
「大丈夫だ。ただ少し長く出掛けてくるだけだ。お前を捨てる訳無いだろう。そうだなぁ、帰ってきたらいっぱい遊ぼう。私は夜しか外に出れないがな。お腹がすいたらお前の好きなものを食べよう。寝るときにはセッ クスもしよう、お前をいっぱい愛そう。」
DIO様の大きな手が僕の頬を撫でる。心の中がすっと軽くなっていった。
「行ってくるぞ、ちゃんと、待ってるんだぞ。」
「はい・・・いってらっしゃい・・・。」
バタンとドアが閉まる音がした。DIO様が出て行った後すぐに、僕はその場にへたり込んだ。
「だめ・・行かないでぇ・・・・。」
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ニッポー@さわこさんは私の嫁(プロフ) - びすけっとさん» コメントありがとうございます!私はディオジョナが好きでね・・・! (2014年5月4日 12時) (レス) id: 5543b802a3 (このIDを非表示/違反報告)
びすけっと(プロフ) - お疲れさまでした!!!すごくおもしろかったです^ω^ (2014年5月4日 10時) (レス) id: 09a08d0004 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ニッポー | 作者ホームページ:http://mb./-crb/158.html#S172
作成日時:2013年11月24日 19時