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「まず最初に一応言うときますね、誘拐じゃないんすよ！！」
貴「あ、はい」
まだ若い彼女のことだ。きっと誘拐と考えているだろうから先に言わせてもらった。
「それで、なんでここにおるかなんですけど、ここに来る前のこととか覚えてたりします？」
貴「いえ…それが、覚えてないんです」
「そうですか…」
倒れた時のショックでその前の記憶がとんでいるんだろう。俺はここに至るまでの出来事を簡単に話した。
貴「なるほどー…って、また迷惑かけちゃった！！ほんますいません！！」
(『また』ってことは前にもあったんやな…)
「いやいや、それより、具合どうですか？気絶してたから貧血とか…」
貴「だっ大丈夫ですよ！」
「いや、やっぱ熱あるんじゃ…顔赤いですって」
ほんのり顔が赤くなった彼女はやはり熱があるのでは？と思い、額に手を当てようとした。
貴「やっ、あのっ、ほんとに元気なので！というか私もう大丈夫ですので、今から帰ります！これ以上迷惑かけられませんし！あの、私の荷物とかってどこにありますか？」
ソファから立ち上がり今にも帰ろうとしている彼女にこのことは非常に言い難い。
「あー、ほんと申し訳ないんすけど、荷物、線路に落ちちゃって、明日には帰ってくると思うんですけど…」
それを聞いた彼女はそんな気はしていたというような顔で「そうですか…」と一言いって再びソファに座った。
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しのの(プロフ) - きのこ(em推し)さん» ありがとうございます！！更新遅くてすみません…読んでいただきとても嬉しいです！更新頑張ります！ (2019年11月7日 0時) (
レス) id: b0110b8174 (このIDを非表示/違反報告)
きのこ(em推し) - 大好きです！毎回チェックしてます！更新待ってます(∀｀*ゞ) (2019年11月5日 9時) (レス) id: 4906f728aa (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：しのの | 作者ホームページ：http://shinofestival
作成日時：2018年11月18日 0時
