一人の兵士と敵兵の話−7 ページ33
*グルッペン side*
なぜ自分が生きて帰ってこれたのか、不思議なくらいだった。
ただ、ずっと頭の中にあったのは、軍の事でも己の命の事でもない。
ゾムとの……偶然出逢った敵兵とのたった一つの約束を守るため、それだけのために俺は生きて帰ってきた。
「と、とにかく手当てを」
今まで何人もの大怪我を治してきたしんぺい神も、俺の有り様を見て焦りを見せていた。
しかし、俺の足が向かおうとしたのは医務室ではなかった。
「グルッペン!? どこに……！」
「ゾ…ム…待っ…てろ……」
痛みの麻痺した足を引きずり、俺は地下牢へと足を進めた。
「待ってグルッペン！ 今すぐ治療せんとっ……」
しんぺい神の制止を振りきって歩を進める俺の前に、軍曹が立ちはだかった。
「約…束…ゾム…を……」
しばし俺を見つめたかと思うと、軍曹は鍵を渡してきた。
「コ…レは……」
「……早く行ってこい。待ってるぞ」
「軍曹!? こんな大怪我で何をっ……！」
「……あり…がとう…ござ…います……」
軍曹がしんぺい神を止めてくれている間に、俺はあいつの元へ急いだ。
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空文 加菜(プロフ) - もちもちさん» ありがとうございます！ いろいろ盛り込みすぎて自分でもたまに何が書きたいかわからなくなるんですがね…(笑) これからもちまちま更新していきますので、気長に気楽にお付き合いくださいm(_ _)m (2018年9月30日 21時) (
レス) id: 9bc8a66818 (このIDを非表示/違反報告)
もちもち - 空文 加菜さんの作品とても大好きです…！(急な初コメ失礼します) 世界観がなんかすごいって感じで心引き込まれます… 更新頑張ってください！ (2018年9月30日 20時) (レス) id: 1ca193c490 (このIDを非表示/違反報告)
空文 加菜(プロフ) - 紺狐(ユウ)さん» ありがとうございます！ 率直な感想嬉しいです…(泣) この先もお付き合いよろしくお願いしますm(_ _)m (2018年9月28日 18時) (レス) id: 9bc8a66818 (このIDを非表示/違反報告)
紺狐(ユウ) - 初コメ失礼しまっす! トン氏...良いッスね.. 空文 加菜さんの毎回心に響き泣いてしまいます! ゆっくりでも良いので頑張ってください! (2018年9月28日 17時) (レス) id: 6446cf17af (このIDを非表示/違反報告)
空文 加菜(プロフ) - ERAさん» ありがとうございます！ のんびりやっていきますので、気長にお付き合いお願いしますm(_ _)m (2018年9月2日 21時) (レス) id: 9bc8a66818 (このIDを非表示/違反報告)
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