一人の兵士と敵兵の話−2 ページ28
*グルッペン side*
その後ゾムは拉致されたが、殺される事はなさそうだった。
俺はゾムとの約束を果たすために、直属の上司であった軍曹に何度も何度も頼み込んだ。
初めてその話を出した時は、殺されかけたな。
「お前……自分が何を言っているのかわかっているのか」
「もちろんです」
土下座していた俺に、軍曹は拳銃を向けてきた。
「前言撤回しなければ、今この場でお前を殺す」
「この願いを聞き入れていただけないのならば、死んだ方がマシです。あいつの目の前に俺の死体を放り捨ててください。約束を守れなければ……───死んでいるのと変わらないんです」
結局、しばらくは様子見という結論に至った。
最初の頼み込みが終わってすぐ、俺はゾムの元を訪れた。
手を上にする形で枷をはめられ、目隠しとさるぐつわをされていた。
さらに足にも、動かせないように枷が取り付けられていた。
兵士たちに散々痛めつけられたのか、いたる所に傷を負っていた。
俺が地下牢に入った時も、怯えているように感じられたな。
「ゾム……だったな。俺だ。グルッペンだ」
声をかけると、ゾムは少し警戒を解いた。
目隠しは鍵が無いと外せない仕様になっていたので、さるぐつわだけ外してやった。
「グルッ…ペン……？」
「ああ。……遅くなってすまない」
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空文 加菜(プロフ) - もちもちさん» ありがとうございます！ いろいろ盛り込みすぎて自分でもたまに何が書きたいかわからなくなるんですがね…(笑) これからもちまちま更新していきますので、気長に気楽にお付き合いくださいm(_ _)m (2018年9月30日 21時) (
レス) id: 9bc8a66818 (このIDを非表示/違反報告)
もちもち - 空文 加菜さんの作品とても大好きです…！(急な初コメ失礼します) 世界観がなんかすごいって感じで心引き込まれます… 更新頑張ってください！ (2018年9月30日 20時) (レス) id: 1ca193c490 (このIDを非表示/違反報告)
空文 加菜(プロフ) - 紺狐(ユウ)さん» ありがとうございます！ 率直な感想嬉しいです…(泣) この先もお付き合いよろしくお願いしますm(_ _)m (2018年9月28日 18時) (レス) id: 9bc8a66818 (このIDを非表示/違反報告)
紺狐(ユウ) - 初コメ失礼しまっす! トン氏...良いッスね.. 空文 加菜さんの毎回心に響き泣いてしまいます! ゆっくりでも良いので頑張ってください! (2018年9月28日 17時) (レス) id: 6446cf17af (このIDを非表示/違反報告)
空文 加菜(プロフ) - ERAさん» ありがとうございます！ のんびりやっていきますので、気長にお付き合いお願いしますm(_ _)m (2018年9月2日 21時) (レス) id: 9bc8a66818 (このIDを非表示/違反報告)
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