♯3 ページ8
ショ「…はっ…今更こんな事思い出したって…」
人間不信の俺が、やっと人を信用出来るようになったのは、Aさんのお陰。
オスマンさんの事も信用してないわけじゃ無かったけど、最悪は必ず想定していた。
いつか捨てられる。いつか見放される。
でもAさんには、Aさんにだけは、裏切られたくないと思った。
黒猫事件の時、まるで自分に向かって言っているように、悲しそうな表情で、言葉は凶器だと伝えたAさんに
例え綺麗事でも、言葉に嘘がなかったAさんに
もう既に、俺は惚れていたのかもしれない。
ショ「…行かないと。」
会いに、行かないと。
急いで元来た道を走り抜ける。
森を抜けて教会に入るも、もうAさんは居なかった。
キ「あぁ！ショッピ先生！聞いてくれよ！！さっきAが来てたんだぜ！！」
ショ「ｯ何処行ったか分かる？」
キ「え〜？ん〜確かもr」
レ「森に行くって言っとったで！！」
キ「レトさん遮んなよ！！」
ショ「ありがと！！」
キ「え、ちょ、ショッピ先生？！？」
牛「…ドンマイ」
ガ「恋も大変だねぇ」
会話もそこそこに直ぐ教会を飛び出してさっきの場所に向かう。
さっきは会わなかったけど、でも、彼処に居る気がする。
ただの、勘。
額に滲む汗を拭いながら走る。
最近あまり運動していなかったせいだろう。
少し息が切れている。
足を止めた先には、さっきと同じ景色。
そこに、茶色が混ざっている。
綺麗な、茶色が。
その背中は、どこか儚い。
…昔の様に、簡単に消えてしまいそうで、遠い。
ショ「Aさんっ！」
もう何処にも行かんで
俺の声に反応するように、Aさんは振り返った。
俺を驚いた顔で見つめた後、直ぐに悲しそうに微笑む。
貴「…久し振り。ショッピ君。」
ショ「やだ…やだ行かんといて…俺と一緒に居って…」
貴「…泣かないで。」
溢れてきた涙を拭うようにAさんが近付いて来て、手を伸ばしてくれる。
その手を掴んで、引っ張った。
バランスを崩したAさんが胸に飛び込んでくる。
ショ「俺は、Aさんが好きなんです！！もう何処にも行ってほしくない！！！」
必死に、自分の気持ちを伝える。
伝わってくれ…お願い…。
貴「…ごめん、ね…」
返ってきた言葉は、期待していた言葉とは、真逆。
今の俺が一番聞きたくない言葉。
でも直ぐに、聞いてよかった言葉だったと知る。
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あまだぬき - 生まれて初めて小説で号泣しました…（；ω；）一番大好きです！！ずっと応援します！！（因みに１日で全部読みました←） (2019年6月9日 20時) (
レス) id: 38006c9f1d (このIDを非表示/違反報告)
trap(プロフ) - ソフィアさん» 私も好きです。(唐突返し←) (2019年5月19日 2時) (レス) id: f8ddf3423a (このIDを非表示/違反報告)
ソフィア(プロフ) - 好きです。(唐突) (2019年5月19日 1時) (レス) id: 9f5b306141 (このIDを非表示/違反報告)
すみれいん(プロフ) - trapさん» また暫くしたら初めから読みたいと思います！まだまだ読みたいなと思い続と書かれているのを見る度ガッツポーズでした！ (2019年5月14日 10時) (レス) id: 0dc2b364d7 (このIDを非表示/違反報告)
trap(プロフ) - すみれいんさん» こんなくそ長い小説をここまで読んで頂きありがとうございました！お仕事中も脳内を支配できたならこちらとしても嬉しい限りです( ＾∀＾) (2019年5月12日 13時) (レス) id: f8ddf3423a (このIDを非表示/違反報告)
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