♯4 ページ5
貴「あートントン？今裏庭にて大先生を発見とロボロから報告がありました。」
ト≪OK。至急向かう。≫
インカムのスイッチを切って、ふぅと息を吐く。
飛んで行きそうになった書類を捕まえて、机と向き直った。
書記長補佐官としてこの国に戻ってきて早一年。
キスの後トントンから告白してもらって、今は恋人同士の関係である。
とは言ったものの、それで何かが変わったという訳でも無く、前よりもっと書類に追われる生活を送っている。
別に苦じゃないけど。
最近はグルさんが調子に乗って戦争吹っ掛けまくるから余計に書類が増える。
おまけに大先生は脱走するし、私が復帰して直ぐの頃は真面目だった二人が、今や前の状態に逆戻り。
貴「ふぁ〜…頑張ろ」
春の陽気に眠くなりながら、書類を片していく。
『トントン見て見てっ！！小麦出来たっ！！』
『お〜良い感じやなぁ。今年もパンが作れるわ。ありがとな。』
それに外から聞こえる幸せな会話付きと来た。
幸せだな〜と、今この瞬間を噛み締める。
ト「ふぅ〜ただいま〜」
貴「お帰り。お疲れ様。」
でも一番の幸せは、トントンの笑顔を見ること。
ずっと、この笑顔を隣で見られたら、どれだけ幸せだろうか。
ト「あ〜癒しや〜」
ぎゅーっと私を抱き締めて笑ってくれるトントンに、私も微笑み返す。
この幸せが、ずっと続けば良いのに。
ト「…俺な、ずっと考えとるんよ。」
貴「何を？」
ト「…ずっと、Aと居れる方法。」
…彼も、同じように思ってくれていた。
それだけで舞い上がる私は、きっと単純。
ト「俺の幸せは、俺の帰るところに、Aが居ることなんよ。笑って、お帰りって言ってくれること。」
貴「私の幸せはね、トントンの笑顔が見れること。ずっと近くで、見れること。」
ト「…俺も。」
するとトントンは私から少し離れて、ソファーの上で正座をする。
トントンの真剣な視線に、私も思わず正座してしまった。
お互いに正座している状況である。
ト「…やから、そんな幸せの為に、考えて、考え抜いた結果が…お、おお、俺に、
貴女を幸せにさせてください!」
貴「…よ、喜んで！よろしくお願い”っ」
ｺﾞﾝｯ
二人同時に頭を下げてしまい、額同士がぶつかり合う。
二人して痛みに悶えた後、どちらかともなく笑い出した。
ト「…絶対に、幸せにしたるからな。」
貴「うん。楽しみにしてるね。」
私の彼氏は、赤色の苦労人書記長。
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あまだぬき - 生まれて初めて小説で号泣しました…（；ω；）一番大好きです！！ずっと応援します！！（因みに１日で全部読みました←） (2019年6月9日 20時) (
レス) id: 38006c9f1d (このIDを非表示/違反報告)
trap(プロフ) - ソフィアさん» 私も好きです。(唐突返し←) (2019年5月19日 2時) (レス) id: f8ddf3423a (このIDを非表示/違反報告)
ソフィア(プロフ) - 好きです。(唐突) (2019年5月19日 1時) (レス) id: 9f5b306141 (このIDを非表示/違反報告)
すみれいん(プロフ) - trapさん» また暫くしたら初めから読みたいと思います！まだまだ読みたいなと思い続と書かれているのを見る度ガッツポーズでした！ (2019年5月14日 10時) (レス) id: 0dc2b364d7 (このIDを非表示/違反報告)
trap(プロフ) - すみれいんさん» こんなくそ長い小説をここまで読んで頂きありがとうございました！お仕事中も脳内を支配できたならこちらとしても嬉しい限りです( ＾∀＾) (2019年5月12日 13時) (レス) id: f8ddf3423a (このIDを非表示/違反報告)
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