♯1 GRPNEND ページ32
神『…Aちゃん、まだ戻ってこれないって』
グ『な、何故だ？』
神『分かんない、けど…もう少し、待っていてほしいって』
グ『…そう、か…』
神『他の人にはなるべく言わないでって言われたから、グルッペンには一応言っておこっかなって』
グ『…分かった。捜索も、なるべく止めさせる』
神『うん。お願い』
あの会話から、既に一年が経過した。
未だ、Aが帰ってきそうな雰囲気はない。
待てと言われたら待つくらい出来るが、心配くらいする。
グ「あー書類が手に付かん」
ト「それはいつもの事だろうが」
グ「…はい」
トン氏の監視下の元、やる気の起きない脳を働かせ、何とか書類を減らしていく。
やる気が起きないのはいつもの事だが。
甘い物をねだるも、終わってからと全て拒否された。
流石の俺でも傷つくゾ。
それでもしつこく言っていれば、痺れを切らしたトン氏はマドレーヌを一つ此方に投げてくれる。
いやぁ、それでこそトン氏だ。
早速袋を破ってかぶり付いた。
トン氏は目の前で頭を抱えてるが、知ったこっちゃないな。
グ「やはり美味いな」
ト「はいはい。分かったからさっさと食べてさっさと書類片付けて、どうぞ」
グ「まぁそう急ぐな」
ト「こっちはあんたのせいで書類溜まってるんすよねぇ！！」
最近のトン氏はどうもカリカリしてる。
Aが居ないからか。
トン氏にも一応…いや、多分こいつの事だ。探しに行きかねない。
ｶﾞﾁｬ
ノックも無しに俺の部屋に入ってきたのは、大先生だった。
その手には書類が握られている。
珍し。隕石降るんちゃうか？
鬱「あ、ここに居ってんな。書類出来たでー」
ト「え、珍し…ってこれ締め切り一ヶ月前じゃねぇか！！！それに誤字だらけだし内容クソかよ！！！何が”一人一人が超人的な魂を持つこと”だよ！！なに哲学書いとんねんアホか！！！」
鬱「ひぇえ！！しゅいませんん！！！」
突如始まった鬼ごっこのお陰で俺を監視をする者が居なくなった。
大先生には感謝だな。
トン氏が落としていった大先生の紙を見てみれば…コメントするに値しないと見て見て見ぬ振りをしよう。
うん。それがいい。
静かになった部屋で一人窓の外を眺める。
あー…そういやひとらんの祖国だとこの時期、花見と言うものをするんだっけか？
確か、桜を見ながら酒を飲んだりする事らしいが…お前も詳しいのだろうな。
今年こそは、A、お前と花見をしたい。
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あまだぬき - 生まれて初めて小説で号泣しました…（；ω；）一番大好きです！！ずっと応援します！！（因みに１日で全部読みました←） (2019年6月9日 20時) (
レス) id: 38006c9f1d (このIDを非表示/違反報告)
trap(プロフ) - ソフィアさん» 私も好きです。(唐突返し←) (2019年5月19日 2時) (レス) id: f8ddf3423a (このIDを非表示/違反報告)
ソフィア(プロフ) - 好きです。(唐突) (2019年5月19日 1時) (レス) id: 9f5b306141 (このIDを非表示/違反報告)
すみれいん(プロフ) - trapさん» また暫くしたら初めから読みたいと思います！まだまだ読みたいなと思い続と書かれているのを見る度ガッツポーズでした！ (2019年5月14日 10時) (レス) id: 0dc2b364d7 (このIDを非表示/違反報告)
trap(プロフ) - すみれいんさん» こんなくそ長い小説をここまで読んで頂きありがとうございました！お仕事中も脳内を支配できたならこちらとしても嬉しい限りです( ＾∀＾) (2019年5月12日 13時) (レス) id: f8ddf3423a (このIDを非表示/違反報告)
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