♯1 NISNEND ページ28
兄「はぁぁぁぁ…疲れた…」
荷物を床に落とし、ベッドに倒れ込む。
今回の物資調達にはかなりの期間を要した。
約一年…自分でも思う。馬鹿やろ。
自室に戻るまでに、城に居る筈なのに何故か俺と同じくらい疲労感満載のトントンには既に書類を提出してきた。
後は…風呂入って寝るだけ。
もう明日でええかな…。
兄「…眠い…」
そのまま俺はまるで死んだように、眠りについた。
グルッペンの奴、マジで許さん。
＊
＊
あ…あぁ…おれ…おれは…
？「ぐっ…う”…にぃさ…」
おれ…は…
？「おち、ついて…いかりにみを、まかせちゃ、だめ、だろ…？」
…すまん…俺のせいで…
俺のせいで、
―――お前の腕に、傷を作ってしまった―――
ｶﾞﾁｬﾝｯ
剣が手から滑り落ちて金属音が響く
怖い…また、仲間を傷つけてしまいそうで…
剣を、拾えない
「死ねぇぇぇぇええ！！！！！」
ﾊﾟｧｧｧｧﾝ!!!
持っていた銃を使って、敵を殺した
兄「はぁ…はぁ…な、ぁ…大丈夫、か…？」
？「こんな傷、大したこと無い、ですよ…」
兄「で、でも…血が…」
何も、出来なかった
動けなかった
ただ、見ていることしか、俺には出来なかった
＊
＊
兄「…なんにも…変わっとらんな…」
天井に向かって伸ばされた自分の手を見て、そう呟く。
大切な奴一人、守れない。
昔も、今も。
あの時、なんで俺は、引き返さなかった？
なんであの時、俺はもっと冷静になれなかった？
なんでAと一緒に脱出しようとしなかった？
なんで、
怒りに任せて剣を振るった？
…あぁ、やばい。別の事と混ざっとる。
…結局、後悔しかしてこなかった人生、てか。
兄「…A…」
Aが居なくなって一年。
その一年間、俺はAの事を忘れようと仕事にだけ集中した。
でも、無理だった。
全然忘れられてない。
なんなら任務の合間を縫って、Aを探してたんやから、忘れられるはずがない。
兄「だぁああもうｯ…」
どんだけ女々しいねん。
俺はめんどくさい女子か？！
ﾋﾟﾋﾟﾋﾟ
…こんな時に誰やねん。
カチッとインカムのスイッチを入れれば、会議をすると一言だけ言われ、ブチ切られた。
兄「…相変わらず行動が意味不明なんよな…」
取り敢えずトントンの粛清に逢わんためにも急いで着替えを済ませて部屋を出た。
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あまだぬき - 生まれて初めて小説で号泣しました…（；ω；）一番大好きです！！ずっと応援します！！（因みに１日で全部読みました←） (2019年6月9日 20時) (
レス) id: 38006c9f1d (このIDを非表示/違反報告)
trap(プロフ) - ソフィアさん» 私も好きです。(唐突返し←) (2019年5月19日 2時) (レス) id: f8ddf3423a (このIDを非表示/違反報告)
ソフィア(プロフ) - 好きです。(唐突) (2019年5月19日 1時) (レス) id: 9f5b306141 (このIDを非表示/違反報告)
すみれいん(プロフ) - trapさん» また暫くしたら初めから読みたいと思います！まだまだ読みたいなと思い続と書かれているのを見る度ガッツポーズでした！ (2019年5月14日 10時) (レス) id: 0dc2b364d7 (このIDを非表示/違反報告)
trap(プロフ) - すみれいんさん» こんなくそ長い小説をここまで読んで頂きありがとうございました！お仕事中も脳内を支配できたならこちらとしても嬉しい限りです( ＾∀＾) (2019年5月12日 13時) (レス) id: f8ddf3423a (このIDを非表示/違反報告)
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