♯3 ページ26
…ここが、□△国。
ここにAさんが居るのか。
□△国に着くまでの道のりで分かったのは、この国が我々国に戦争を吹っ掛けようとして居る事。
だから最近侵入者が多いのか。
城付近に来たのは良いが、ここからどうするか。
何か誤解していると総統は言っていた。
なら直接Aに会った方が良いのか？
でもその為だけに城内に侵入するのはリスクが大きすぎる。
城横の森の中で一人うんうん唸る。
端から見れば変人である。
流石に目立つからガスマスクは置いてきたが。
軍「…何処に居るんだよ…」
焦りが徐々に沸き上がってくる。
早く助けないと。そういう思いが。
…変、だな。なんか、恋してるみたい。
変…最近の、Aが居なくなってからの俺は、変だ。
？「…そこで何してるんですか。」
軍「ｯ」
突然の呼び掛けに咄嗟に武器を構える。
でもそこに立っていたのは、男の姿をした―――Aだった。
多分あの短髪はウィッグか何かだろう。
Aは俺の顔を見た瞬間、目を見開いて俺の居る方とは逆の方に走っていく。
急いで俺も追い掛けた。
軍「Aっ！待って！！」
Aって、あんなに足速かったっけ…？
あと、少し…。
ﾊﾟｼｯ
何とか追い付きAの手首を掴む。
貴「やだっ！軍曹離して！」
軍「…ごめん。」
抵抗するAを落ち着かせるように、優しく抱き締めた。
動きが止まる。
軍「…ねぇ、A。なんで、戻ってこないの？」
なるべく穏やかに、話しやすく聞く。
俺は、怒ってないから。
貴「わた、し…わたしが、もどったら…戦争、始めるって…わたしのせいで…また、皆が傷つくのは…耐えられないｯ…」
小刻みに肩を震わしながら、必死に嗚咽を抑えて訴えてくる。
…本当だ。Aは、誤解してる。
きっと口で伝えるまで伝わらないだろう。
軍「A、覚えてる？俺が、ずっと味方だって言ったこと。」
貴「…うん。」
軍「味方を助けるのは、味方の仕事。Aが一人で背負う必要なんか無い。俺は、Aが一人で傷ついてる方が、耐えられない。もっと、頼ってよ。」
これは仲間としてなのか、別の気持ちなのか、俺には分からなかった。
軍「これからも、ずっと、ずっと俺は、Aの味方で居続ける。だから、安心して帰ってきて？」
貴「ｯ…ぅ、わああぁあ！！」
なんでこんなに、苦しいのだろう。
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あまだぬき - 生まれて初めて小説で号泣しました…（；ω；）一番大好きです！！ずっと応援します！！（因みに１日で全部読みました←） (2019年6月9日 20時) (
レス) id: 38006c9f1d (このIDを非表示/違反報告)
trap(プロフ) - ソフィアさん» 私も好きです。(唐突返し←) (2019年5月19日 2時) (レス) id: f8ddf3423a (このIDを非表示/違反報告)
ソフィア(プロフ) - 好きです。(唐突) (2019年5月19日 1時) (レス) id: 9f5b306141 (このIDを非表示/違反報告)
すみれいん(プロフ) - trapさん» また暫くしたら初めから読みたいと思います！まだまだ読みたいなと思い続と書かれているのを見る度ガッツポーズでした！ (2019年5月14日 10時) (レス) id: 0dc2b364d7 (このIDを非表示/違反報告)
trap(プロフ) - すみれいんさん» こんなくそ長い小説をここまで読んで頂きありがとうございました！お仕事中も脳内を支配できたならこちらとしても嬉しい限りです( ＾∀＾) (2019年5月12日 13時) (レス) id: f8ddf3423a (このIDを非表示/違反報告)
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