♯2 ページ25
≪あー軍曹か？≫
次の日の朝。
珍しく朝からインカムに連絡が入った。
それも総統から。
何かあったのだろうか？
軍「はい。」
グ≪すまないが、お前に頼みがある。≫
軍「頼み、ですか。」
総統から直々な頼みとはなんだろう。
余程重要な事なのだろうか。
話は直接会ってしたいと言われ、俺は急いで着替えを済ませ、総統室に向かった。
勿論ガスマスクも持って。
昨日の夜は忘れてたからな。
ｺﾝｺﾝ
二回ノックをすれば独特なバリトンボイスの返事が返ってきて、ガチャリと開ける。
あんまり来たことは無かったが、黒で統一されている部屋は高級感満載である。
少しの間視線をさ迷わせて正面を向くと、いつものグルッペン総統が座っていた。
彼の居る総統机の前まで歩み寄る。
軍「それで、話とは？」
早速本題を尋ねれば、少し表情を変えた。
あれ、この人ってこんなに表情に変化がある人だったっけ。
まぁ、今はいいか。
グ「…少し深刻な事態でな。ある人物に関係することだ。」
その時出てきた名前に、俺は一瞬聞き間違いかと思った。
でも違った。
グ「―――Aをここに連れ戻してきてほしい。」
…何故それを、俺に頼んだのだろうか。
軍「…それ、俺じゃなくても…」
本当は、やりたい。
Aを連れ戻せるなら。
Aが、生きているなら、会いたい。
グ「ん〜いや、やはりお前だ。コネシマやシャオロンでも良いんだが、あいつら真面目すぎてきめぇ。あれどうにかするんが先や。ゾムは…インカム繋がらんし部屋開かんしで無理。ひとらんとオスマンは外交を頼んだし、兄さんも留守中。神は元より医務室から」
軍「分かりました。事情は分かりました。」
多分その他の人も事情があるのだろう。
なんとなく察しが付く。
事情は分かったし、気になるのはあと一つだけ。
軍「あの…Aは何で、帰ってこないんですか？」
自分で帰ってこれない程遠い場所に行ったのだろうか。
総統は少しの間を開けて、実はなと切り出した。
グ「…今Aは我々国の者だとバレて、帰りたくても帰れない状況なんだ。多分、何か誤解しているのだろう。場所は、□△国。」
帰りたくても、帰れない。
…尚更助けないと。
グ「…やってくれるか？」
軍「…はい。」
端から、断るつもりはない。
早速今日から行ってほしいと頼まれて、直ぐに荷物を纏めて城を出た。
♯3→←♯1 GNSUEND(口調、性格は完全なる妄想。UTENDの話有り)
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あまだぬき - 生まれて初めて小説で号泣しました…（；ω；）一番大好きです！！ずっと応援します！！（因みに１日で全部読みました←） (2019年6月9日 20時) (
レス) id: 38006c9f1d (このIDを非表示/違反報告)
trap(プロフ) - ソフィアさん» 私も好きです。(唐突返し←) (2019年5月19日 2時) (レス) id: f8ddf3423a (このIDを非表示/違反報告)
ソフィア(プロフ) - 好きです。(唐突) (2019年5月19日 1時) (レス) id: 9f5b306141 (このIDを非表示/違反報告)
すみれいん(プロフ) - trapさん» また暫くしたら初めから読みたいと思います！まだまだ読みたいなと思い続と書かれているのを見る度ガッツポーズでした！ (2019年5月14日 10時) (レス) id: 0dc2b364d7 (このIDを非表示/違反報告)
trap(プロフ) - すみれいんさん» こんなくそ長い小説をここまで読んで頂きありがとうございました！お仕事中も脳内を支配できたならこちらとしても嬉しい限りです( ＾∀＾) (2019年5月12日 13時) (レス) id: f8ddf3423a (このIDを非表示/違反報告)
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