♯3 ページ22
昔の俺は、弱っちくて、男のくせに髪型が女っぽくて、性格も女っぽかった。
背も低くて、遊びもチャンバラみたいなんやなくて、折り紙とか、あや取りとかが好きやった。
そんな俺は良く馬鹿にされ、その度に泣いていた。
そのせいか、どんどんエスカレートしていき、最終的には酷い虐めにあっていた。
いつの間にか泣かなくなり、笑わなくもなった。
感情が欠落していた。
そんな俺から皆離れていった。
…俺は、不人気なった。
不人気に成り下がった俺を救ってくれたのは、今でもマブダチのロボロ。
ロ『シャオロンくんっ！俺と友達になろっ！！』
そう声を掛けてくれたのはロボロが初めてだった。
感情が欠落していた俺は特に何も考えず、頷いた。
それからロボロとは良く絡むようになり、感情も取り戻していった。
我々国に入ってからは不人気と言われることが多かったが、別に嫌では無かった。
リナの事をあんなにも信用したんは…そうやな。
俺と仲良くしてくれる女子に会ったんが初めてやったからかな。
でも実際は騙されていた。
誰よりもAが、俺達の事を思ってくれとったのに。
自分を犠牲にしてまで、俺達の罪の意識を軽くしてくれようとした。
やから簡単に恋に落ちたんやと思う。
でも、後悔は全くしとらん。
＊
＊
シャ「う”…くぅ…」
後頭部の酷い痛みに目が覚める。
…ここは…？
あぁ、医務室か。
俺は、なんでここに。
コネシマ辺りが運んでくれたんかな。
？「ｯシャオロン！大丈夫？！」
泣きそうな顔をして俺の顔を覗き込んでくる。
その人物を見て、思わず声が漏れた。
俺の手をぎゅっと握って、涙を流していたのは、ずっと探していた筈の、
Aだった。
シャ「A…なんで…え？」
貴「ｯ…あ、その…我々国が、戦争するって聞いて、だから、それを気に戻ろうと思ったら、シャオロンが殴られてて、それで…」
シャ「そう、なんか…あ、戦争…！」
貴「大丈夫、ちゃんと勝ったから！」
私シャオロンの代わり頑張ったんだよ。
ぎこちなく笑うAに釣られて、俺は腕を伸ばした。
赤く染まった目元を親指で撫でる。
そっか。Aが。
シャ「あり、がとな。俺なんかの為に。」
俺なんかの為に、泣いてくれて。
まだ起き上がれない俺はAの首に手を回して、引き寄せた。
唇と唇がぶつかり合う。
顔が真っ赤になるっちゅう事は、少しは俺の事、意識してくれとるん？
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あまだぬき - 生まれて初めて小説で号泣しました…（；ω；）一番大好きです！！ずっと応援します！！（因みに１日で全部読みました←） (2019年6月9日 20時) (
レス) id: 38006c9f1d (このIDを非表示/違反報告)
trap(プロフ) - ソフィアさん» 私も好きです。(唐突返し←) (2019年5月19日 2時) (レス) id: f8ddf3423a (このIDを非表示/違反報告)
ソフィア(プロフ) - 好きです。(唐突) (2019年5月19日 1時) (レス) id: 9f5b306141 (このIDを非表示/違反報告)
すみれいん(プロフ) - trapさん» また暫くしたら初めから読みたいと思います！まだまだ読みたいなと思い続と書かれているのを見る度ガッツポーズでした！ (2019年5月14日 10時) (レス) id: 0dc2b364d7 (このIDを非表示/違反報告)
trap(プロフ) - すみれいんさん» こんなくそ長い小説をここまで読んで頂きありがとうございました！お仕事中も脳内を支配できたならこちらとしても嬉しい限りです( ＾∀＾) (2019年5月12日 13時) (レス) id: f8ddf3423a (このIDを非表示/違反報告)
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