♯2 ページ21
心に決めた通り、会議が終わった後まだ空元気ではあったが、前の調子で振る舞い、部屋を出た。
コネシマと共に重々しい溜め息を吐く。
疲れる。
最近は疲れるなんて事は殆ど無かったんやけどな。
まだ前の調子に戻るには時間が要るかぁ。
廊下を二人して走りながら後ろから響くトントンの怒号を聞く。
それだけで、懐かしいと思ってしまった。
＊
＊
そして当日。
コネシマは案の定真面目キャラが抜けきっていないのか、前みたいな戦い方ではなく、例えれば…王子？は？こいつが？顔面だけやろ。
煽りスキルはまだまだ有るようで、少しの笑みを称えながらシャベルを振るう。
あーこのシャベル切れ味悪くなってきたな。
今度兄さんに新しいの調達して来てもらお。
コ「なんやそんなもんかぁ？ちょろいなぁ。今晩の唐揚げは俺の物で決まりやな。」
シャ「はぁ？それはこっちの台詞じゃ。お前も余裕ぶっこいて殺されんなや。チワワ。」
コ「おお”ん？誰がチワワじゃボケ。」
唐突に煽られ、反射的に出た言葉はやはり煽りだった。
こっちのがしょうにあっとるわ。
真面目キャラも飽きてきたな。
大きくシャベルを振れば、コネシマの後頭部ギリギリをかする。
あ、やば、近づきすぎてたわ。離れよ。
森の方に移動し、その辺りの敵を一掃していく。
時折笑い声を混ぜて。
やっぱ俺も狂ってるんやな。
「あれ…お前…あの不人気じゃねぇか？」
「おーマジじゃん。こんな所に居たのかよ。」
シャ「ｯ…お前ら、まさか…」
…大好きな戦場で、こんな奴等と会うとはな。
ほんま、最ｯ悪な気分やわ。
早くこんな奴等殺してしまいたい。
なのに、昔の俺が止める。
―――また、酷い事されるよ？―――
死んだら、酷い事もくそもない。
でも昔のトラウマって、そう簡単に無くなるもんやないんや。
やから、油断しとったんやろな。
ｶﾞﾝｯ
と、後頭部に鈍い痛みが走る。
段々と意識が薄れていくのが分かった。
あーあ、ついてねぇな。
どうせ人質にでもなるんだろう。
―――最期くらい、Aに会って、思い伝えたかったんに。
シャ「…ごめ…な…」
目を閉じる寸前、視界に入ったのは、綺麗な茶色い髪の毛だった。
？「シャオロンっ！！！」
誰かに、呼ばれた気がした。
♯3→←♯1 SHAORN END (KNSM ENDの話も混ざってます)
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 371人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「wrwrd」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
あまだぬき - 生まれて初めて小説で号泣しました…（；ω；）一番大好きです！！ずっと応援します！！（因みに１日で全部読みました←） (2019年6月9日 20時) (
レス) id: 38006c9f1d (このIDを非表示/違反報告)
trap(プロフ) - ソフィアさん» 私も好きです。(唐突返し←) (2019年5月19日 2時) (レス) id: f8ddf3423a (このIDを非表示/違反報告)
ソフィア(プロフ) - 好きです。(唐突) (2019年5月19日 1時) (レス) id: 9f5b306141 (このIDを非表示/違反報告)
すみれいん(プロフ) - trapさん» また暫くしたら初めから読みたいと思います！まだまだ読みたいなと思い続と書かれているのを見る度ガッツポーズでした！ (2019年5月14日 10時) (レス) id: 0dc2b364d7 (このIDを非表示/違反報告)
trap(プロフ) - すみれいんさん» こんなくそ長い小説をここまで読んで頂きありがとうございました！お仕事中も脳内を支配できたならこちらとしても嬉しい限りです( ＾∀＾) (2019年5月12日 13時) (レス) id: f8ddf3423a (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
