♯2 ページ16
それから直ぐに全員会議室に収集がかかった。
ここまで侵入されたとなると、何か対策を考えなければならない。
その為の対策会議だろう。
早くに来た俺は、自分の席について外を眺める。
裏庭の大きな桜の木の一部が、窓から覗いていた。
開いた窓からは穏やかな暖かい風と共に桜の花弁が入り込んでくる。
それをボーと眺めていた。
誰も居ない会議室。
多分もうそろそろトントン達が来るだろう。
それまでの間、少し休ませて貰おう。
休む、と言いつつも、頭に浮かぶのはAの事ばかり。
あの時の、後悔。
Aを助けれず、自分だけが生きている悔しさ。
ロ「はぁ…」
初めて出来た好きな人。
結局、守れなかった。
なんも、出来んかった。
いつも、いつもいつも、気付くのが遅い。
本当の悪にも、自分の気持ちにも。
いつもいつも、それで後悔する。
ロ「…いっつも俺は、遅すぎなんや…」
机に突っ伏して、目を瞑る。
これが全部、夢だったらええのに。
＊
＊
？「―――じゃ、ロボロで決まりだな。」
特徴的な低音ボイス。
聞き慣れた、我らが総統グルッペンの声だ。
自分の名前が呼ばれた気がして、伏せっていた顔を上げた。
何故か全員此方を見ている。
表情は様々だが、大半ニヤついている。
ロ「なにがおれできまりなん…？」
グ「…ぷっww…くふふっww…トン氏w代わりに頼むww」
ト「おう。一週間後にパーティーがあってな、多分そこに今日来た侵入者が来ると思うんよ。そこでやな…
―――ロボロに女装して参加してもらう、って事になったんや。」
女装…女装か…やったことないな…って、
ロ「はっ？！？」
じょ・そ・う？！？
やから他の奴等ニヤついとんかくっそぉ！！！
寝なきゃ良かった！！！
ロ「な、なんで俺なん…？」
不毛だが一応聞いておこう。
ト「まぁ勿論の如く立候補する奴が居らんかったことと、ロボロしか相手の顔見とらんからな。どっちにしろ参加してもらう予定ではあった。ただこのパーティーの条件が、な？」
察して？と言うように苦笑いされれば、何も言えない。
大方最低一人は女性であること的な条件が付けられていたのだろう。
俺の反抗虚しく、女装の件は決定事項として片付けられた。
ほんっとあいつら呪ってやる。
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あまだぬき - 生まれて初めて小説で号泣しました…（；ω；）一番大好きです！！ずっと応援します！！（因みに１日で全部読みました←） (2019年6月9日 20時) (
レス) id: 38006c9f1d (このIDを非表示/違反報告)
trap(プロフ) - ソフィアさん» 私も好きです。(唐突返し←) (2019年5月19日 2時) (レス) id: f8ddf3423a (このIDを非表示/違反報告)
ソフィア(プロフ) - 好きです。(唐突) (2019年5月19日 1時) (レス) id: 9f5b306141 (このIDを非表示/違反報告)
すみれいん(プロフ) - trapさん» また暫くしたら初めから読みたいと思います！まだまだ読みたいなと思い続と書かれているのを見る度ガッツポーズでした！ (2019年5月14日 10時) (レス) id: 0dc2b364d7 (このIDを非表示/違反報告)
trap(プロフ) - すみれいんさん» こんなくそ長い小説をここまで読んで頂きありがとうございました！お仕事中も脳内を支配できたならこちらとしても嬉しい限りです( ＾∀＾) (2019年5月12日 13時) (レス) id: f8ddf3423a (このIDを非表示/違反報告)
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