♯1 RBR END ページ15
薄暗く、まともに足元すら見えない部屋。
光と言える光はPCから放たれる目の悪いブルーライトのみ。
そんな監視室で俺、ロボロはいつも通りPCと睨めっこしていた。
違う所をあげるならば、かなり落ち込んでいた。
大先生、又はそれ以上の鬱オーラを纏っていたと思う。
全く自覚はないが。
ロ「…これでええやろ」
書類仕事もそこそこに、俺は再び監視に戻るため、PCと向き合った。
そして今日も、”あいつ”が居る。
直ぐにインカムのスイッチをONにして、全員に呼び掛けた。
ロ「こちらロボロ。只今西側城壁にて侵入者発見。手が空いている者は至急そこへ。」
一部≪了解。≫
今度こそそいつから目を離さないようにじっと見続ける。
じっと見ていた筈だった。
気付けばボーとしてしまい、さっきまでそこに居た筈のそいつは、画面には映っていなかった。
…またやってもうた。
コ≪ロボロ、侵入者に逃げられてもうた。今何処居るか分かるか？≫
ロ「ｯちょい待ち…」
シッマの冷静な声にはっとし、他のPCもくまなく探す。
あ、あれ…居らん…何処や…。
いつもは簡単に見付けられる筈なのに、今回は全然見つけられない。
…まさかっ…！
ロ「城内に、入られた…？」
シャ≪まじかよっ…俺すぐ向かう！≫
ト≪コネシャオは二人で行動、ゾム…は無理か。ひとらん大先生は他の階。見つけ次第捕獲。その他は今居る付近で見つけ次第俺含む五人に連絡。≫
全員≪了解≫
トントンの的確な指示により、なんとか手が回る。
急いで城内のカメラに切り替えて、一階から順に見ていく。
…居ない。
もしかして、もう敷地内に居ない？
俺の早とちり？
…それやったら、ええんやけど。
ｶﾞﾁｬﾘ
四階部分を見終わりそうになった時、扉が開かれる音がした。
大先生か？
…いや、気配が違う。じゃあ…誰だ？
コツ…コツ…コツ…
徐々にそいつは此方に近付いてくる。
…侵入者か。
地下の、まさかここに来るとは…予想外やわ。
灯台もと暗しとはまさにこの事。
俺は護身用に持っているサバイバルナイフを机の上から手探りで探し出し、構える。
「ふっ…死ね」
ロ「死ぬんはてめぇや」
「ｯ、何？！」
相手が背後に来て武器を構えた瞬間を見計らい、後ろに向かってナイフを振るう。
生憎これでも戦闘要員になれるように訓練されとるんや。
相手の頬に傷が付いたことを確認し、次の攻撃を仕掛けようとする。
が、既に男は消えていた。
全員で探したが、結局見つからなかった。
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あまだぬき - 生まれて初めて小説で号泣しました…（；ω；）一番大好きです！！ずっと応援します！！（因みに１日で全部読みました←） (2019年6月9日 20時) (
レス) id: 38006c9f1d (このIDを非表示/違反報告)
trap(プロフ) - ソフィアさん» 私も好きです。(唐突返し←) (2019年5月19日 2時) (レス) id: f8ddf3423a (このIDを非表示/違反報告)
ソフィア(プロフ) - 好きです。(唐突) (2019年5月19日 1時) (レス) id: 9f5b306141 (このIDを非表示/違反報告)
すみれいん(プロフ) - trapさん» また暫くしたら初めから読みたいと思います！まだまだ読みたいなと思い続と書かれているのを見る度ガッツポーズでした！ (2019年5月14日 10時) (レス) id: 0dc2b364d7 (このIDを非表示/違反報告)
trap(プロフ) - すみれいんさん» こんなくそ長い小説をここまで読んで頂きありがとうございました！お仕事中も脳内を支配できたならこちらとしても嬉しい限りです( ＾∀＾) (2019年5月12日 13時) (レス) id: f8ddf3423a (このIDを非表示/違反報告)
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