♯4 ページ13
大人しく、ご臨終なさる？
まぁ僕は別にそれでええけど。
元々生にそこまで執着ないし。
振り上げられたカッターをボーっと眺めながら時が来るのを待つ。
ただ振り落とされるのを少しスローで見るだけ。
その光景に変化が訪れたのは、数秒後。
ｷｨｨｨﾝ!!
とカッターが何かに弾き飛ばされる。
僕の前には、前より大人びた
Aちゃんが立っていた。
なんでここに…。
ナ「い”っ…何すんのよ！！！折角鬱くんと一緒に逝こうと思ったのに！！！」
え、なにこの女きっしょ←(今更)
無理心中やん。怖。
貴「…自分勝手な方ですね。一緒に逝こうと思った？少しの間あなた方の会話を聞かせて頂きましたが、貴女は彼に自由を与えてあげないのですか？人権を壊すつもりですか？それは、我々国の国民として恥だと思いません？
無理心中。私は立派な犯罪だと思います。いくら昔心中が愛の契りだったとしても、一方的なそれは、殺人と同じです。」
深く、深く心に刺さる。
昔、母親に無理心中させられそうになって、俺が言いたかった言葉。
語彙力のない俺には、言えなかったんやけど。
ただ家を飛び出して、自身で自由の道を手に入れることしか。
ナ「うるっさいわねぇ…あんたに何がわかんのよ！！」
貴「分かるわけない。貴女みたいな自分勝手な人間の気持ちなんて、分かりたくもない。」
前のAちゃんより、なんというか…怒り？の感情が篭ってる気がした。
鋭く、冷たい言葉。
こんな言葉を聞いたのは、リナの件の時以来。
ナ「ﾁｯ…もう良い！！鬱くんなんかだいっきらい！！！！」
…え、ありがと。←
やっとあの女から解放された事の安堵と共に、深い溜め息が溢れる。
さて、次は君やで。Aちゃん。
鬱「…Aちゃん、久し振り。助けてくれてありがとなぁ。情けない所見せたやろ？」
本当は、今すぐにでも抱き締めたい。
今すぐにでも思いを伝えたい。
でもまずは、Aちゃんを安心させんと。
貴「…大先生、は…怒ってない…？」
気まずそうに聞かれたのはそんな事。
怒る？怒る要素なんかあった？
あぁ、もしかしていきなり居らんくなったこと？
やったら、トンちの方が怒ると思うんやけど。
鬱「怒っとらんよ。」
貴「…そっ、か。良かった。」
大先生に嫌われたら、どうしようかと思った。
なんて好きな子から言われたら、
貴「んっ」
鬱「そんな事言ったら俺、狼になるで？」
我慢、出来んくなるやろ。
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あまだぬき - 生まれて初めて小説で号泣しました…（；ω；）一番大好きです！！ずっと応援します！！（因みに１日で全部読みました←） (2019年6月9日 20時) (
レス) id: 38006c9f1d (このIDを非表示/違反報告)
trap(プロフ) - ソフィアさん» 私も好きです。(唐突返し←) (2019年5月19日 2時) (レス) id: f8ddf3423a (このIDを非表示/違反報告)
ソフィア(プロフ) - 好きです。(唐突) (2019年5月19日 1時) (レス) id: 9f5b306141 (このIDを非表示/違反報告)
すみれいん(プロフ) - trapさん» また暫くしたら初めから読みたいと思います！まだまだ読みたいなと思い続と書かれているのを見る度ガッツポーズでした！ (2019年5月14日 10時) (レス) id: 0dc2b364d7 (このIDを非表示/違反報告)
trap(プロフ) - すみれいんさん» こんなくそ長い小説をここまで読んで頂きありがとうございました！お仕事中も脳内を支配できたならこちらとしても嬉しい限りです( ＾∀＾) (2019年5月12日 13時) (レス) id: f8ddf3423a (このIDを非表示/違反報告)
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