♯3 ページ12
城下に一人で降りてきて、軽く伸びをする。
最近は城下に用が無くなってほとんど城に居ったから分からんかったけど、結構変わったなぁ。
お、ここにパン屋が出来とる。
あ、ケーキ屋やん。グルちゃんとかマンちゃんとか寄ってきそう。
ま、今回はそんな事をしに来た訳ではない。
もっと面倒で、大変なこと。
「あっ！鬱くん！」
鬱「…ナナちゃん」
そう。このナナって奴とけじめを付けるため。
あ、エミさんみたいに弱味握られとる訳やないよ？
ただちょーっと面倒なだけ。
僕は女遊びは止めてる。
だから遊びで知り合った彼女とも別れようと思っとる。
思っとるんだが。
別れてくれない。(真顔)
いろんなパターンで試したんやで。
突き放すパターン？優しくパターン？同情パターン？悲劇()パターン？
出来ることは全部やったで？！でもな！！
全部無理だった！！！(迫真)
ある意味才能やと僕は思う！！
鬱「あのさ、ナナちゃん。ほんまに僕、こう言うの止めたんよ。やからさ、別れてくれへん？」
ナ「えーなんでよー別に私鬱くんの愛人で良いよ？彼女いくら作っても責めないし、優良物件だと思わない？」
確かにな、前の”くっそ可愛い俺の言う事何でも聞いてくれる浮気に寛容な奥さんもって隠れ屋的パン屋やりたい”って夢は果たされるな。←
まぁ、言うてそこまで可愛くないけど。
中の上やな。香水キツいし化粧濃いし。
ほぼ素っぴん(今思うと化粧品とか一切持ってなかった気がする。つまり素っぴんやわ)で美人なAちゃんの方が良いに決まっとる。
…そこ基準やないぞ？
鬱「…愛人とかも、作りたくないんよ。」
Aちゃんの事や。
俺に愛人が居るなんて知ったら一瞬にして離れていってしまうのは目に見えている。
まずは告白の所からなんやけどな。
鬱「本気で落としたい子が居るんや。やから、君とはもう関係を切りたい。」
こんなに真面目に気持ちを伝えたんはいつ振りやろ。
ナ「…――で…」
鬱「え？」
ナ「何で私じゃないの？！？今まで私がどれだけ鬱くんに尽くしてあげたと思ってんの？！？ねぇ！！！私本気なんだよ！！！なのに本気で好きな女が出来たぁ？？この私を差し置いて？？意味わっかんない！！」
…世の女性の皆さん。
こんな女性にはなっちゃ駄目だよ。特に18未満の子達。
すると目の前の女はポケットからカッターを取り出した。
さて、この状況をどう掻い潜るか。
自分の為やと、どうしても覚醒出来んのよな。
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あまだぬき - 生まれて初めて小説で号泣しました…（；ω；）一番大好きです！！ずっと応援します！！（因みに１日で全部読みました←） (2019年6月9日 20時) (
レス) id: 38006c9f1d (このIDを非表示/違反報告)
trap(プロフ) - ソフィアさん» 私も好きです。(唐突返し←) (2019年5月19日 2時) (レス) id: f8ddf3423a (このIDを非表示/違反報告)
ソフィア(プロフ) - 好きです。(唐突) (2019年5月19日 1時) (レス) id: 9f5b306141 (このIDを非表示/違反報告)
すみれいん(プロフ) - trapさん» また暫くしたら初めから読みたいと思います！まだまだ読みたいなと思い続と書かれているのを見る度ガッツポーズでした！ (2019年5月14日 10時) (レス) id: 0dc2b364d7 (このIDを非表示/違反報告)
trap(プロフ) - すみれいんさん» こんなくそ長い小説をここまで読んで頂きありがとうございました！お仕事中も脳内を支配できたならこちらとしても嬉しい限りです( ＾∀＾) (2019年5月12日 13時) (レス) id: f8ddf3423a (このIDを非表示/違反報告)
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