37．思う ページ42
女子トイレ。
幹部のみが使う。二人しか居ないのに。
ア「ね〜ぇ〜Aちゃぁん？なんでぇ最近ゾムがぁ、Aちゃんの部屋から出てくるのぉ？」
貴「ゾムが天井から来るから。」
ア「なんで拒否しないぉ？」
貴「した。でも出ていかなかった。私じゃゾムには勝てないから無視してる。」
また呼び出された。リナに。
それもゾムのこと。
ちゃんと拒否しておけばよかった。
最近はずっとグルさん達とお茶会してたから見てないかと思ったんだけど。
どうやって部屋から追い出そうかな。
ア「もぉ〜なんでゾムはぁAちゃんに近づくんだろぅ。あ〜分かったぁ！Aちゃんゾムに色目使ったんだぁ！さいてぇ！」
貴「使ってない。」
ア「そうじゃなきゃぁゾムがAちゃんの所ばっかりにぃ行く理由が分からなぁい！シッマだってそうだぁ！Aちゃんってぇ、ビッチなんだねぇ。」
本当にそんな事していないのだが。
でも、彼女がそう思うならそうなのだろう。
私はいつでもそうだから。
悪者にされるのが普通だから。
ア「今後一切誰とも喋らないでね。あと、近づかないでね。」
耳元で彼女がそう言う。
いつもみたいな甘ったるい喋り方じゃなくて。
私は、イエスと言うのが普通だった。
だから今も、イエスと言う。
”ここではその普通は通用せん”
”全然普通やない”
…だったら、普通って何。
私はそうやって生きてきた。
だから分からない。
人が言うことが全て正しいと思うことしかできない。
言う通りにする事が正しいことと思うことしかできない。
その通りにすることしかできない。
それが、
貴「分かった。」
ア「じゃあぁ、今度こそお願いねぇ！」
機嫌よく出ていく彼女。
ただ無言で立ち続ける私。
私は彼女にとって邪魔。
だったら私は、消えた方が良いじゃないか。
そこまで考えて、首を振る。
駄目だ、折角神に生き返らせて貰ったんだ。
私を消すかどうかは神が決めること。
私の意思をそこにいれてはいけない。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 252人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「wrwrd」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
しゅまぁ - わしの名前ももかぁ…じゃ↓ないぃ↑((((((((((((((((((((((すみませんふざけましたここのコメ欄ももかさん多いから便乗したかっただけなんです…作品めちゃ面白いです！これからも更新頑張って下さい！ (2020年5月10日 9時) (
レス) id: 747155de06 (このIDを非表示/違反報告)
※黒林檎※(プロフ) - ou…佐々木桃華…同姓同名だぁ！((漢字は違うが複雑！一気見したけれどめっちゃすこ。 (2020年4月16日 21時) (レス) id: a98a70c5a5 (このIDを非表示/違反報告)
trap(プロフ) - レイさん» うわあああああ！！！！ごめんなさい！！！！！ (2019年4月22日 21時) (レス) id: f8ddf3423a (このIDを非表示/違反報告)
レイ - わしも名前ももか…複雑ぅ (2019年4月22日 21時) (レス) id: d3faa52c5b (このIDを非表示/違反報告)
trap(プロフ) - もものすさん» え…なんかごめんね…()続編公開してないのも含めると6個くらいあるので頑張ってくださいね( ＾∀＾)ｴｯﾍｯﾍｯ← (2019年3月23日 0時) (レス) id: f8ddf3423a (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
