28．全力 ページ30
ゾ「A！今日こそは付き合ってもらうで！！」
貴「交際の申し込みは好きな方にしてください。」
ゾ「せやなぁ、俺にも好きな奴が居ったら…ってちゃうわ。」
貴「ちゃうんかぁ。」
食堂。
こうやってまともにゾムと話すのは久々かもしれない。
最近はずっとリナが割って入ってくるから。
リナはまだ起きてきていない。
ゾ「バトルやバトル！！」
貴「カブトムシ？」
ゾ「んなわけあるかい。模擬戦！やろうや！」
貴「いいけど。」
まともに戦闘なんかしたこと無いからなぁ。
怪我させたら訴えられるし。
それに戦闘能力上がったって…使えるのかな？
まぁ神が言ってた不具合が起こらなかったら大丈夫か。
＊
ゾ「ルールは簡単！このゴムナイフを首に当てる！」
貴「分かった。」←(自分の首に当てた)
コ「違うそうじゃない。相手の首や！！」
だって首に当てろって言うから。
もう私の負けでいいよ。
どうせ負けるし。
負けなきゃいけないし。
あれ？なんでだっけ？
あぁ、そうか。そうやって来たからだ。
出来ても出来ないふりして落ちこぼれを演じてきたんだ。
それが普通だったんだ。
オ「審判は俺が努めさせていただきま〜す。」
神「観客で〜す！」
グ「同じく。」
…グルさん仕事あったよね？
まぁいいか。私知らない。
ゾムに渡されたゴムナイフを持って棒立ちする。
オ「両者、構え。それでは模擬戦、始め！！！」
その合図と共にゾムが目の前から消える。
気配。
戦闘能力が上がるとこういうのも分かるのか。
上から感じた微かな気配に私は身を反らせてかわす。
運動神経はもともと良い方だったから、反射神経もそこそこある…と思う。
でも、負けなきゃ。
私は、負けなきゃいけない。手を抜かないといけない。
抜かなかったとしても負けるけど。
ゾムがすぐに体勢を建て直し、一歩前に出てきたと思ったら、いきなりしゃがんで後ろに回り込んでくる。
それに対し、一泊遅れて振り返り、身を反らす。
まるで、反応が遅れた体を装って。
ナイフが首元に迫ってくる。
これで良いんだ。
ゾ「…」
でも、そのナイフは首に当たるか当たらないかすれすれのところで止まる。
いや、止められる。故意に。
ゾ「…A、手加減したやろ。」
貴「だって、それがふつ――」
ゾ「あーあー！分かった！それが普通やったんやな？！でもな、ここではその普通は通用せん。今ある力を全力で俺に向けろ。」
無邪気にゾムは笑う。
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しゅまぁ - わしの名前ももかぁ…じゃ↓ないぃ↑((((((((((((((((((((((すみませんふざけましたここのコメ欄ももかさん多いから便乗したかっただけなんです…作品めちゃ面白いです！これからも更新頑張って下さい！ (2020年5月10日 9時) (
レス) id: 747155de06 (このIDを非表示/違反報告)
※黒林檎※(プロフ) - ou…佐々木桃華…同姓同名だぁ！((漢字は違うが複雑！一気見したけれどめっちゃすこ。 (2020年4月16日 21時) (レス) id: a98a70c5a5 (このIDを非表示/違反報告)
trap(プロフ) - レイさん» うわあああああ！！！！ごめんなさい！！！！！ (2019年4月22日 21時) (レス) id: f8ddf3423a (このIDを非表示/違反報告)
レイ - わしも名前ももか…複雑ぅ (2019年4月22日 21時) (レス) id: d3faa52c5b (このIDを非表示/違反報告)
trap(プロフ) - もものすさん» え…なんかごめんね…()続編公開してないのも含めると6個くらいあるので頑張ってくださいね( ＾∀＾)ｴｯﾍｯﾍｯ← (2019年3月23日 0時) (レス) id: f8ddf3423a (このIDを非表示/違反報告)
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