22．敵 ページ24
オ「あー！ええなぁ！俺も混ぜて！」
エ「オスマンさんか…ええよ。」
オ「おーし！丁度良かった。お菓子持ってきたから食べへん？」
エ「おぉ、是非。」
オ「Aちゃんは？」
貴「ぇ…」
驚いた。
なぜか？それはいつもみたいに入れない壁だと思ってたから。
私は入れないんだと思ってたから。
だから黙っていようと思ったのに。
貴「食べます。」
遠慮。
よく周りに遠慮しない自己中と言われたが、その人が良いと言ったなら断る理由はない。
でも周りは言った。
こういうのは断ってほしんだよ、そんな事も分かんねぇのかよ。空気読めねぇ奴だな。と。
あぁ、それが普通なのか。
だったら断れば良かった。
今でも間に合うかな？
貴「あの。」
オ「ん〜？はい、Aちゃんの分！」
貴「ぁ…その…」
オ「ん？食べないん？」
貴「…食べて、良いんですか？」
オ「？？当たり前やん。どしたん、なんかあった？」
貴「あ、いえ…いただきます。」
分からない。
この人は分からない。
何を考えてるのかが、全く。
確か彼は外交官をしていると言っていた。
それが関係しているのかな。
サクッとマーブルクッキーを一口食べる。
…美味しい。
これも、久々に食べた。
偽善で出来た友達に貰って以来、食べてない。
貴「美味しいです。」
オ「良かっためう〜。」
エ「相変わらず上手いですね。お菓子作り。」
オ「でっしょ〜？」
自信に溢れた笑顔で、オスマンは笑う。
自信。
私には無いもの。
唯一自分に誇れるものが私にはない。
もう一つ、クッキーを口に運ぶ。
美味しい。
何故か、とても暖かくなった。
コツコツ
誰かが図書室に入ってきた。
開ける音、聞こえなかったなぁ。
そのままどんどん音が近づいてくる。
「ｯ…お前…。」
その正体は、ひとらんらんさん。
あぁ、警戒してるなぁ。
ひ「オスマン、行くぞ。」
オ「はぁ？！まだ食べたりない！！」
ひ「いいから。お前に何かあったら俺らが困る。」
一瞬私の方を睨んで、オスマンの襟元を掴んで部屋を出ていく。
私がオスマンに危害を加えられたら困る、らしい。
仕方ない。
私は彼らにとって敵なんだ。
味方を傷つける疑いのある敵なんだ。
カップを持ち上げ、少しだけ啜る。
エ「…君は、――――――ぃだな。」
貴「すみません。もう一度良いですか？」
エ「いや、聞こえなかったのなら別にいい。」
風の音で遮られた言葉。
彼はなんと言ったのだろう。
”ロボットみたいだな”
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しゅまぁ - わしの名前ももかぁ…じゃ↓ないぃ↑((((((((((((((((((((((すみませんふざけましたここのコメ欄ももかさん多いから便乗したかっただけなんです…作品めちゃ面白いです！これからも更新頑張って下さい！ (2020年5月10日 9時) (
レス) id: 747155de06 (このIDを非表示/違反報告)
※黒林檎※(プロフ) - ou…佐々木桃華…同姓同名だぁ！((漢字は違うが複雑！一気見したけれどめっちゃすこ。 (2020年4月16日 21時) (レス) id: a98a70c5a5 (このIDを非表示/違反報告)
trap(プロフ) - レイさん» うわあああああ！！！！ごめんなさい！！！！！ (2019年4月22日 21時) (レス) id: f8ddf3423a (このIDを非表示/違反報告)
レイ - わしも名前ももか…複雑ぅ (2019年4月22日 21時) (レス) id: d3faa52c5b (このIDを非表示/違反報告)
trap(プロフ) - もものすさん» え…なんかごめんね…()続編公開してないのも含めると6個くらいあるので頑張ってくださいね( ＾∀＾)ｴｯﾍｯﾍｯ← (2019年3月23日 0時) (レス) id: f8ddf3423a (このIDを非表示/違反報告)
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