『G』−２６ ページ13
「＜……之シャオさん、黒やろ＞」
と、オスマン様は断定の声。
確かに、あの総統閣下と行動していたと言う事は、もうそう言う事だろう。
……ひとらんらん様が、嘘を吐いて居ない限り。
「私未だ近くに居るので、確認してきます」
私は踵を返し、早足に確認しに行く。
そう言えば、首席の色を確認していないから。
まァ、結果は言うまでもなく。
「首席……ザックと、ひとらんらん様、白です」
「＜デスヨネー。ひとらん死んだか、って事はオスマン、俺、ゾムと……＞」
「……私ですね」
向うが、シャオロン様、ショッピ様、そして、総統閣下。
……成程、腕の立つのしか残って居ないと。幹部は全員先ず腕が立つのだが。
はてさて、如何したものか。
「＜ひとらん何処で死んだか解らへん？＞」
「＜御免ゾム、一旦別行動だったんよな＞」
「＜否、それはしゃあないやろ＞」
「＜と云うか、今ゾムニキ何処？＞」
「＜今？ えーッとな、……ン？＞」
……少し、沈黙。
待ってくれ、最高戦力が居なくなるとか言う冗談は流石にやめて頂きたい。
と、考えて居ると。
「＜ショッピ君ちーっす！！＞」
「＜うわっ！！＞」
……奇襲攻撃をかけて居るらしい。
何だか、ショッピ様の方に同情を寄せてしまうのは、仕方のない事だと思う。
「＜逃げないでよー遊ぼうやぁー＞」
「＜厭や……ッ、や、ショッピは死にました！＞」
「＜声が聞こえてるんだよなあ＞」
書記長が小さくぼやく。
こんな中にも突っ込み役に回らないといけない書記長、本当に頭が下がる。
「＜クッソ、せめて補佐さん殺したい……ッ＞」
何故私に矛先が向いた？
否、この中で弱いのは確かに私だろうが。
宛も無いが歩き回るべきか、隠れるべきか、少し迷うな。
取り敢えずは良い場所を見つけるまでは無難に探索と言う名目で歩き回る事にする。
書記長かオスマン様と合流した方が良いのかも知れないが、絶対に足手纏いになるし、と、悶々と考えながら、感覚を研ぎ澄ます。
「＜クッソ、逃げられた……！ けどnearly death、後一回や＞」
「＜お、ナイス！＞」
「＜く、……ッ、！！＞」
「＜あっ！ オスマンさんじゃないっすかチッス！＞」
「＜よっしゃ、ショッピ君殺したで。……あ、でもゾムニキ一回食ろうとるんや＞」
「＜そうなんよなー……＞」
援護射撃か何かで殺したのだろう。
然し流石、ショッピ様と云った処か。
にしても、オスマン様、ゾム様の近くにいたのか。
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遥彼方 - 杏月さん» コメント有難うございます。赤の件、伏してお詫び申し上げます。私としてもあの作品を仕上げられないことはとても残念です。天使の方はきっと最後まで持っていこうと思いますので、これからもお付き合いの程宜しくお願い致します。 (2022年3月18日 20時) (
レス) id: db6f42df22 (このIDを非表示/違反報告)
杏月 - 青の頃から白、赤と続けて拝読させて頂いてます。赤の件悲しすぎてコメント(気恥しいので非ログですが)してしまいました。天使の連載楽しみに待っていますので今後もご自身のご都合を優先しながらゆるゆると書いて頂ければなと思います。陰ながら応援し続けております。 (2022年3月17日 18時) (レス) id: 2c2cf1c18b (このIDを非表示/違反報告)
遥彼方 - 零空さん» いえいえ、此方こそリクエスト有難う御座いました。満足頂けたようで、本当に何よりでございます。そう仰って頂ければ私の中では成功です、お褒めの言葉有難うございます！応援の言葉、確かに胸に刻ませて頂きました。之からもお付き合いの程宜しくお願い致します！ (2020年4月5日 0時) (レス) id: b1e6400f22 (このIDを非表示/違反報告)
零空 - リクエストに応えて下さり有難う御座いました。私はとても満足しました！厄介なお願いだったにもかかわらず短期間で、然も私の想像をはるかに超えた内容で吃驚です。上から目線になってしまいますが、次回作楽しみにしています。これからも頑張ってください！ (2020年4月4日 21時) (レス) id: 504800a470 (このIDを非表示/違反報告)
遥彼方 - 桜舞姫・蝶月姫さん» お久しぶりです、コメント有難うございます。否ぁ、天使の時計人気ですね、吃驚しました。予想以上の反響で嬉しいです。有難いお言葉を有難うございます！プロット練ってみようかなと考え中です……（単純） (2020年3月26日 2時) (レス) id: b1e6400f22 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：遥彼方 | 作成日時：2020年3月6日 10時
