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人を操るためには、思考に干渉するか、運動神経を操作することが必要。コネシマ様の場合、後者の可能性が高い。
「ごめんな。」
彼の言葉が脳内で繰り返される。
運動神経操作だと、どうやったら解ける?
単純に考えたら、装置を取り外すしかない。
けど、思考に干渉しているのなら、ショッピ君を認識したときに左目の光が弱まったことは納得できる。その場合だと、その光が気になる。
…あれ、この展開…というか状況、私知ってる。
なら、私の知るその状況、再現しようか。
と、ショッピ君が此方に来た。
「…大先輩、コネシマさん起きそうっすよ。」
『分かった。…ちょっとだけ、私の仮説、聞いてくれる?』
「わかりました。何か分かったんすね?」
少しだけ穏やかな表情になった後輩に、一つずつ仮説を話していこう。
『結論から言うと、呪文みたいなのを唱えれば良い。その呪文が何かはまだ分からないけど、簡単に言えば、クトゥルフ。』
「…あれっすね、アイ○ート。」
『そう。だから、それと同じなら、何かのヒントがあるはずなの。けど、それは多分…』
「…先輩の母国にある、ですか。」
『けど、私たちは行けない。誰かに…いや、トントン様か鬱先生に任せないと。まだ、コネシマ様の精神は彼が保っているはず。完全に精神を乗っ取られる前に、呪文が何かを知らないと。』
そう言い終わってから気が付いた。
コネシマ様の部屋に、手掛かりがあるかもしれない。そして、コネシマ様が目を覚ましたら、消されるかもしれない。…急がないと。
「…先輩、止めますから。」
『うん、お願い。』
私の意図を汲み取るショッピ君、流石としか言いようがない。早くしないと。
ト「A!」
『…トントン様!?何故、此処に!』
トントン様と鬱先生が帰ってきていた。
お二人は微笑み、私に紙を渡した。
鬱「これで、シッマが戻ってくるんやろ?」
その紙には、私たちが求めていた呪文が記載されていた。急いでコネシマ様に唱えよう。
もう、コネシマ様は目を覚ましていた。
ショッピ君と戦う彼の目の光は最高に強い。
ト「…完全にイカれたか?」
『いいえ、まだ希望はあります。…じゃあ、いきますよ?』
そして、私は呪文を唱えた。
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雨雪 - リクエスト募集してまーす (2018年1月28日 19時) (レス) id: a1d83d171a (このIDを非表示/違反報告)
雨雪 - バキュラさん» ありがとうございます!鬱先生(全員)ですね、分かりました。これからも頑張ります…!! (2018年1月2日 22時) (レス) id: a1d83d171a (このIDを非表示/違反報告)
バキュラ(プロフ) - 5000hitおめでとうございます!! 何か全員見たいのですが…(笑) 年明けの忙しい時期ですけど、大変でなければアナザー読みたいです…!(個人なら大先生ですかね…) これからも応援してます!! (2018年1月2日 20時) (レス) id: bb2ccb0139 (このIDを非表示/違反報告)
雨雪 - 猫恋さん» 分かりました!ありがとうございまーす!! (2017年12月31日 13時) (レス) id: a1d83d171a (このIDを非表示/違反報告)
雨雪 - 本田大和さん» 分かりましたー!意見ありがとうございますー!! (2017年12月31日 13時) (レス) id: a1d83d171a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:雨雪 | 作成日時:2017年12月7日 18時