30話 ページ30
？「お久しぶりですね」
gr「あぁ。今日は来ないと聞いたのだが、何故ここに？」
？「この国に姫様が居るとの噂を聞きましてね。なんせ初めてのことなので気になったのですよ」
gr「…そうか」
どこの国にもお姫様って居るものだと思ってたけど…昔から居なかったのかな
そんなことを思っていると、王子がこちらを向いて話し始める。
el「初めまして、A姫。ウェニア国第一王子、エルノと申します」
「……」
総統様からの言いつけを守り、喋ることなくただお辞儀だけをする。
el「A姫は物静かな人なんですね」
gr「姫とは総じてそういうものだと思っている」
el「…まぁ、どの国の姫を見てもお転婆な姫は居ませんしね」
ひ、姫か…
言われ慣れていない「姫」という単語に緊張しながら話を聞く。
エルノ様は微笑みながら、対して総統様は表情を変えず答える。
el「それはそうと総統閣下。ウェニア国王より文を預かっております。私の家臣より総統閣下に手渡しで受け取ってもらいたく思っているので、別室にて渡したいのですが…」
エルノ様の言葉に小さくため息をつく総統様。
隣国の国王からの文。受け取るのを拒否すれば後々面倒なことになるのだろう。
gr「すまん、少し離れる。ゾムもついてるから大丈夫だとは思うが、決して油断するな」
そう言ってエルノ様の家臣を連れて別室へと行った。
エルノ様はいかないのか、と不思議に思ったが、そこら辺の事情は何も分からない。
話しかけられたらどうしよう。総統様は居ないし、相手は第一王子だ。無視は出来ない。
不安が募る中、その場に居ると____
el「A姫。緊張されているのですか？」
そう言って私の手をとり、甲にキスを落とす。
初めての行為にドクっと心臓が跳ね、慌てて手をこちらに引き戻す。
__ごめんなさい総統様。色んな意味で無視はできません…！
「ま、まぁ…こういった場に来るのは初めてですし、中々慣れないです」
そんな私の様子に、エルノ様はくすりと笑う。
el「初々しいのですね、A姫は。…見た目もお美しいですし、今まで公の場に出てこなかったのが勿体無いです」
「そっそんな。…ありがとうございます」
el「宜しければ、私の国にもいらしてください。珍しい南蛮の物や綺麗な風景が多くあります。私が案内しますよ」
「は、はい」
そう言ってもう一度手の甲にキスを落とし、微笑んだ。
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にじ(プロフ) - 梳梦_27さん» コメントありがとうございます！すごく共感できます！！体調万全の状態を維持して、これからも更新頑張っていきますね！ (2021年11月13日 2時) (
レス) id: f6d46e381b (このIDを非表示/違反報告)
梳梦_27 - めっちゃおもろい！！本当に面白いです！zmrbよりの箱推しなんですがやはりzmrb最高ですね( - p -)b皆可愛い。更新頑張って下さい！本当に体調を崩さないように無理しないで下さいね！？更新何時でも待ってます！ (2021年11月12日 22時) (レス) @page38 id: 0f55dfac5a (このIDを非表示/違反報告)
にじ(プロフ) - 燐さん» 報告ありがとうございます、修正完了しました！これからも頑張っていきますね！(名前変更したので再度返信しました (2021年10月23日 16時) (レス) id: f6d46e381b (このIDを非表示/違反報告)
燐(プロフ) - とてもおもしろいです!でも責められるではなく攻められるだと思います。お気を悪くされたらすみません。応援してます！ (2021年9月1日 18時) (レス) id: 269ee1192d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：霓 | 作成日時：2021年8月29日 20時
