【d！】ほな、さいなら

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sni 「もう観念して話してくれてもいいじゃん｣
捕まった私は仁王立ちする3人を前に縮こまっていた。


あーー、どーしよか。



うーん、殺した、ないなぁ…




『んふふ、なんの事やぁ〜』
そう悪びれもなく笑えばギュッとぺいんとさんが私を抱きしめた。

pi 「もぉ、もぉいいから、笑わなくていいから」
うーんそれは困った。
笑うのは癖だからなぁ


『んふふ、すいませんこれ癖なんすよ。』
『バレちゃってましたか〜…どーしよかなぁ』





kr 「話して」
『んぇ？聞きたいですか？』
kr 「勿論」
『んふふ、楽しい話じゃないっすよ？』
kr 「それでも、構わないから…」

苦しそうに笑うクロノアさん。



…うーん。やっぱこの感じはめんどくさいなぁ。



でもま、ええか。明日もっかい出てきゃええし。
一日怒られてきまづいってぐらいどうって事ないか。






『しゃぁないっすねぇ〜』





ーー




pi side



彼女の口から出た言葉は内容は衝撃的だった。
w国の幹部、だったこと。


楽しかった日々。人生で1番笑えた日。

そこから一変して
蔑まれていた事。暴力と暴言に耐えていた事。
別人になろうとしていた事。
されてきたこと。
特攻同様だった事。

全部全部、諦めてしまったこと。
僕達にも、何も思わないってこと。
w国の幹部さえ、憎めなかったこと。

違 法薬を、やっていること。




彼女は話す間もずっと笑っていた。
出会った時彼女はもう既に、壊れていたんだ。

なんにも、気づけなかったな。




僕達が彼女に何かあると気づいたのは彼女が来て３カ月前たった頃だった。


w国の幹部と名乗る男3名がこの街の商店街で
ある人を探し回っているとの事だった。





ある人、の顔写真を見せられた時、俺は絶句した。




彼女、Aちゃんだった。

「見た事ないです」

とだけ嘘をついたが

焦りに焦ってそこから何をどうしたのかなんて詳しく覚えていないが
彼女が店を休んでいる日だった為都合も良く、イナリさんも含め5人でこの事は彼女に隠す事にした。

でも僕は、嘘が下手だからバレてたかもしれないけど








彼女はずっと笑っている。
けどその顔はずっと前から


笑っていない。




僕が頭の中いっぱいいっぱいになっていると
しにがみくんが喋りだした。






sni 「…だからとしても、僕達は優秀なAちゃんを手放す気は無いからね。」

Aちゃんの手をぎゅっと掴んで目を見るけれど、
彼女の妙に澄んだ瞳には何も映らなかった

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