彼等は 49 ページ25
時が進むのは本当に早い
ヒラと喧嘩(？)してからもう一週間が過ぎ去り、刻一刻と文化祭の日が近付いてくる
他の所も準備で忙しいのかあれ以来絡まれることはそんなに無くて、E組はE組で忙しかった為かそこまで気にならなかった
…里美とは、一切会話をしていない。連絡してもブロックされたのか既読も付かないし、電話も全て留守電になる
このまま私も関わらないようにするのが最善の策だろうけど、里美が、初めて出来た女子の友達だったのだ
これと同じような感覚を、グルちゃん達にもさせてしまったのかな
貴「…考えても仕方ない。自分で決めたんだ」
重たい小道具の入った段ボールを抱えて体育館を目指す
神は私が嫌いなのだろう。運命はいつも私を見放す
もっとも、神なんて居たら世の中はこんなに荒んでない筈だけど
「鬱くんっていっつもそう！いっつも汐田さんばっかり！！私と汐田さんどっちが大事なの？！」
・・・私？
自分の名字が出てきて気にならない人なんて居るのか。少なくとも私は気になる
建物の影から盗み見ると、どうやら恋人あるあるの修羅場というものらしい
大先生は二股とか普通にする人ってくらい誰でも知ってそうだけど…案外隠してるのかな
あ、いや、なんか誤解されそうだけど、別に大先生とそんな関係じゃないよ？
鬱「…ごめん、一番はAやわ」
「はぁ？！彼女の私よりただの幼馴染の方が大事とか、馬鹿げてる！！」
鬱「嫌なら別れてくれてええんやで？まず告白してきたんそっちやし、僕がこない最低な人間ちゅう事知った上で告白したんやろ？」
「ｯ…な…ょ……鬱くんなんか大ｯ嫌い！！」
は、待って。それだけでカッター出すとかなに考えてるの？？
鬱「…馬鹿なんちゃう？」
思わず小道具を落として助けに入ろうとした私より先に、大先生は温度が感じられない眼で手首を捻り上げた
鬱「ほら、こう言うところやで？たまたま通りかかっただけやのに自分より相手の事考える、そこが”お前”とちゃうねん」
「っ……あ、あんたのせいだから…」
恨みの隠った眼で見られてビクッと体が反応する
居場所を奪われる恐怖が、甦ってくる
鬱「巻き込んでごめんな。…僕は居なくならん。ずっとAの事待っとるで」
動けない私の手を両手で握って微笑んでくれる
どうせならいつもみたいにクズで居てほしかった
そしたら、こんな罪悪感を感じて
貴「…も、行くから」
こんなに、胸が痛くならないのに
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yu-kari - 頑張ってください(*^-^) (2018年10月17日 19時) (
レス) id: de93f0d8c4 (このIDを非表示/違反報告)
trap(プロフ) - yu-kariさん» コメントありがとうございます！亀より遅いですが、更新頑張ります！！ (2018年10月17日 17時) (レス) id: a14ef8aee6 (このIDを非表示/違反報告)
yu-kari - とても面白いです！続き待っときます！あと、続編おめでとうございます！ (2018年10月17日 16時) (レス) id: de93f0d8c4 (このIDを非表示/違反報告)
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