彼等は 46 ページ22
kyside
キ「…Aのやつ、おせぇなー」
フ「…確かに。何もなければ良いけど」
Aが書類を提出するとか言って教室を出てから30分くらい経った
E組は担任が遅れるとかざらにあることだから授業に遅れるとかの心配はいらねぇけど
…これ以上傷つけられたら、あいつがあいつじゃなくなるような、そんな気がしてならない
粉々に壊れて、もう二度と修復できないくらいまでボロボロになって
それを、ただなにも出来ないまま眺める事しか出来なくなるんじゃないかって
………考えすぎ、なら良んだけど
ｶﾞﾗｶﾞﾗ
滅多に教室の扉の開閉が行われないE組では、その音はやけにこの場で浮いていた
クラス中の視線が、そっちに向く
「お、居た居た」
そいつら――大体2、3人くらい――は教室にづかづかと入ってくると、俺達の前に仁王立ちした
…こんな所まで来んのかよ、お前ら
自分でも分かるくらい顔が変形する。あの日から着けてるマスクのお陰で相手には見えないが
「ちょっと裏庭来いよ」
こ「…要件があるならここで話してくれませんか」
「まぁまぁそんな堅いこと言わずにさぁ」
フ「ｯこーちゃん…！」
一人の男がこーすけの肩を掴む
余程強い力だったらしい。顔が少し歪む
ヒ「ねぇ、それ楽しい？」
「あぁ？」
ずっと黙っていたヒラが口を開く
なんとなく目線をそっちに向けたことを、俺は少し後悔した
その時のヒラの目は、向けられてない筈の俺でさえ寒気を覚えるような、そんな目だった
「ｯ」
ヒ「ねぇねぇ、それ楽しいの？答えてよ、自分の感情なんだから答えれんだろ
まぁ、聞かなくても分かるけどね。自分より下の奴が苦しんでんの眺めるのは楽しいでしょ
人は残酷な生き物だよ。自分より下には何しても良いって思ってる
残酷で、そして醜い。自分の非を認めず、正当化する
馬鹿だよねぇ、ほんと」
ヒラの過去は、少ししか知らない
こいつがどうして女嫌いになったのか、どうして人をこんな目で見るようになったのか
キ「そう言うわけなんで、お引き取り願うわ」
人は矛盾ばかりだ。自分の過去は語らないくせに、他人の過去は知ろうとする
こーすけの肩を掴んでる腕を捻って睨み付ける
「ﾋｯ……覚えてろよ！！」
よく弱そうな敵が吐くような台詞を言って、あいつらは逃げていった
…もしかしたらAもどっかで別のクラスの奴に絡まれてんのかも
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yu-kari - 頑張ってください(*^-^) (2018年10月17日 19時) (
レス) id: de93f0d8c4 (このIDを非表示/違反報告)
trap(プロフ) - yu-kariさん» コメントありがとうございます！亀より遅いですが、更新頑張ります！！ (2018年10月17日 17時) (レス) id: a14ef8aee6 (このIDを非表示/違反報告)
yu-kari - とても面白いです！続き待っときます！あと、続編おめでとうございます！ (2018年10月17日 16時) (レス) id: de93f0d8c4 (このIDを非表示/違反報告)
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