彼等は 45 ページ21
キ「なーあーお化け屋敷ー」
貴「まだそれ言ってたの」
授業終了のチャイムと共に話し合いを終えて、自分の席に戻ると後ろからお化け屋敷やれコールが浴びせられる
どんだけお化け屋敷やりたいんだ
そんなにお化け屋敷見たいなら遊園地行きなよ、絶対お金の無駄だろうけど←
適当にあしらっても止まらないお化け屋敷の五文字
貴「…なんでそんなにお化け屋敷やりたいの」
キ「合法的にAの化け猫姿見れっかなって」
貴「あら正直者ね却下」
キ「なーんでだよー！！」
逆にそれでやろうってなると思ってたのかよ
粘り強く駄々をこねるキヨを完全無視して出された案を資料にまとめる
これ、纏めたら兄さんの所に持っていくんだよな
……やめよ。委員会は委員会でちゃんとやらなきゃ
貴「じゃ、これ提出してくる」
ヒ「いってらっしゃ〜い」
キ「…いってら」
こ「お前は子供か…気を付けてな」
フ「何かあったらすぐ連絡してよ？」
貴「報連相は大事だからね、了解」
．
相変わらず人が居ない廊下を一人で歩く
なんか、夏休みって案外あっという間だったなぁ
色んな事あったからかな
…もう少し、休みたかったな、なんて
？「…A」
貴「ぇ…あ、里美。どうしたの？」
里「…」
突然私の前に現れた里美は、俯いたまま手を強く握りしめていた
なんか、様子がおかしい…？
貴「里美…？」
里「ｯ…！」
ﾊﾟﾁﾝｯ
里美に触れようとした手が、弾き返される
結構勢いがあったからか、反動で持っていた書類が手から滑り落ちた
それは分かるのに、体が動かない
思考が、追い付かない
里「ｯ…ごめ…ごめん…！」
動けない私を置いて、里美の背中が遠ざかっていく
わた、し…拒絶、された…？
「キャハハッ！最高っ！」
「友達にまで見捨てられて、かわいそ〜w」
いつからそこに居たのだろう
静かな廊下には彼女達の高い声はやけに大きく聞こえる
…里美、なにか言われたのかな…なにも関係ないのに、巻き込んじゃったのかな
握り潰すように書類を拾って立ち上がる
思った以上にダメージがでかかったらしい。心が、ギシギシと軋む様に痛む
貴「…楽しいですか…」
「はぁ？いきなりなに」
貴「…落ちこぼれが苦しんでるのを眺めるのは、楽しいですか」
皮肉めいた台詞を吐き捨て、彼女達の横を通りすぎる
廊下が、永遠のように長い
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yu-kari - 頑張ってください(*^-^) (2018年10月17日 19時) (
レス) id: de93f0d8c4 (このIDを非表示/違反報告)
trap(プロフ) - yu-kariさん» コメントありがとうございます！亀より遅いですが、更新頑張ります！！ (2018年10月17日 17時) (レス) id: a14ef8aee6 (このIDを非表示/違反報告)
yu-kari - とても面白いです！続き待っときます！あと、続編おめでとうございます！ (2018年10月17日 16時) (レス) id: de93f0d8c4 (このIDを非表示/違反報告)
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