彼等は 39 ページ41
暫く建物内を彷徨って、途中キヨ以外がトイレに向かった
キヨはキヨでまだ他の所を見て回っている
私は一人で何故かある仮装の衣装を見ていた
ハロウィンまでまだまだある気がするのだが
ちょっとよく分かんないけど、何故か富士山の衣装がある
私の頭じゃ理解が追い付かないな…
？「…え、A？」
貴「ｯ、ト、ントン…」
横には買い物袋を下げたトントンが驚いたような表情をして立っていた
大方グルちゃん辺りに駆り出されたんだろう
まだ苦労人なんだね
ト「なんでここに」
キ「Aー！見てみろよこれ…誰？」
貴「あ、えっと、トントン、先輩…知ってる？」
キ「あーあー！あれだ！生徒会書記の！」
トントンに向かって指を指すので、その手を無言で下ろした
ト「貴方は、確か…」
キ「俺は最終兵器俺達のキヨだ。お前らは我々だとか言うグループだろ？」
ト「…Aを仲間に引き入れたって本当ですか？」
微かに怒りの感情を感じる
怒るような要素、あったかな？
私には分からないけど、キヨには分かったようで
肩に腕が回ってきて、引き寄せられた
キ「えぇ。本当ですよ。Aは最俺の大事な仲間です」
…大事な、仲間
ト「ｯ…俺等やって、Aを大事な仲間やと思っとる…」
…皆は、私を仲間と思っててくれたんだ
…でも、戻ったところで、私が傷付くだけ
もうあんな辛い思いはしたくない
そのはず、なのに…それを口に出そうとしても、空気が漏れるだけだった
キ「…行くぞ」
ぼそっとそう言うと、私の腕を掴んでトントンが居る方向と逆の方に歩き出した
後ろからトントンの声が聞こえる
ト「ｯA！俺等はずっと！待っとくからな！」
振り返れば泣きそうな、辛そうな表情をしていた
私はキヨの為すがまま、歩き続ける
キ「…俺は別に、強要はしない。ただ、Aが本気で戻りてぇって言うまでは、何がなんでも返さねぇから」
その時の表情は、何故か儚く見えた
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trap(プロフ) - 麗音さん» わざわざコメントありがとうございます！そう言ってもらえると凄く嬉しいです！更新頑張ります！ (2018年9月15日 21時) (
レス) id: f8ddf3423a (このIDを非表示/違反報告)
麗音 - え…好きです…好きです(語彙力)面白いです、更新応援しております！ (2018年9月15日 21時) (レス) id: 27af552c6a (このIDを非表示/違反報告)
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