彼等は 32 ページ34
貴「お、いしい…」
E組になってからほとんど来なくなったカフェ
親からは外出する前に宿題をやれと言われるから、一人でも来ることがなかった
家にこんなに美味しいパンケーキがあるわけもなく
ホットケーキミックスさえ無いのだから、自分で作ることもできない
軽く半年くらいは食べていない
そんな私の反応に、皆は笑っていた
思わず、釣られて笑ってしまう
フ「確かにここのパンケーキは美味いべ」
ここに来るまでに聞いたのだが、彼等は出身は北海道らしい
何故こっちに来たのかと聞くと、全員が口を揃えて親の都合と言った
親まで仲良いのかな
キ「やっぱ人の金で食う物はうめぇな！」
こ「お前将来ろくな大人にならねぇぞ？」
…私も似たような事言われたっけ
自分の両親にガッカリされるのって、こんなに辛かったんだな
元々の頭が良くないのは親だし、知ってたと思うから、きっと、この高校が最後のチャンスだったんだろう
ヒ「それにしても、委員会めんどいね〜」
貴「ね〜…」
こ「なんか、俺の中でのAの性格がコロコロ変わるんだが」
貴「元々はこんな感じだよ〜」
一人称も違うし、喋り方はもっと違う
キ「ほぉ、つまりお前はまだ俺等の事を信用してなかったと」
貴「そんなことないよ〜」
フ「あらやだ可愛い」
貴「おねぇさんだ〜」
頬に両手を揃えてる姿は、なんとも女子力が高い
それにまだ長袖のフジは萌え袖してる。可愛い
私も真似て萌え袖してみた
貴「お揃い〜」
フ「お揃いだ〜」
こ「あぁ…和むわ」
ヒ「A可愛い〜」
キ「なんか俺空気なんですけど？！」
ギャーギャーと賑やかに会話しているのを聞きながら、外に目を向ける
そして、見てしまった
大先生が、他の女性と一緒に歩いているところを
あれは…前見た彼女さんとは違う人だな
また二股してるのか大先生は
あ〜でも、顔良くて頭も良かったら、さぞ女の子が寄ってくるだろうな
フ「てかさ、6月の終わり頃にテストあるの、知ってた？」
キ「はぁぁぁあ？！？テストぉ？！？！」
キヨの大きな声に周りのお客さんの視線がこっちを向く
慌てて全員で「しー！！」っと言った
テストか…また、怒られるんだろうな…
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 52人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
trap(プロフ) - 麗音さん» わざわざコメントありがとうございます！そう言ってもらえると凄く嬉しいです！更新頑張ります！ (2018年9月15日 21時) (
レス) id: f8ddf3423a (このIDを非表示/違反報告)
麗音 - え…好きです…好きです(語彙力)面白いです、更新応援しております！ (2018年9月15日 21時) (レス) id: 27af552c6a (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
