幼馴染 31 ページ33
NOside
とある生徒会室
一人の紫のストールを巻いた男が入ってきた
その場の全員の目が彼に向く
コ「兄さん！どうやった？」
兄「…はぁ…」
兄さんと呼ばれた男は溜め息を吐くと、首を振った
グ「やっぱ駄目か…」
この生徒会室でのトップ、生徒会長のグルッペンは背凭れに体重を掛ける
暗く重い空気が流れる
ト「…なぁんで、来てくれへんのやろ…」
いつものきっちりした感じは無く、頬杖をついて喋る姿は、一言で言えば憂鬱
鬱「もう無理なんちゃう？無理に連れてくるんも、間違っとるやろ」
オ「…せやな。だってAには俺らとは別の”仲間”が居るからな」
シャ「はっ？！」
ゾ「俺らとは、別の…？」
深緑の彼、オスマンの言葉に全員目を軽く見開く
それもそうだ
彼等は本当のAの性格を知っているのだから
軍「…げんき、そうだった」
ガスマスクの彼、軍曹がまたポツリと呟く
思い出されるのは、昇降口の前での事だろう
ショ「―――最終兵器俺達、ですよ」
コ「さ、最終兵器、俺達…？なんやそれ」
ショ「A先輩の新しい”仲間”の事です」
ロ「最終兵器俺達なぁ…ちょっと調べてみるわ」
エ「怒られない程度に」
――――――1年の中頃から、Aはここに来なくなった
彼等の教室にも行かず、出会っても避けられる
そんな日々が続いていた
まともに話した人物は、多分この中には居ない
グ「…はぁ…今日は諦めるか」
兄「あ、そう言えば、なんかその最終兵器俺達の一人なんかな？そいつが今日どっか帰りによるんでしょ的な事言ってたで」
鬱「へぇ」
その日はそれで解散になった
生徒会室に唯一残ったヨレヨレな制服の彼、大先生は何かを考えている
そして、部屋を出た
―――彼等は気づかない。自分達の人気に、地位に
――――
ちょこちょこ非公開外していきます
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 52人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
trap(プロフ) - 麗音さん» わざわざコメントありがとうございます！そう言ってもらえると凄く嬉しいです！更新頑張ります！ (2018年9月15日 21時) (
レス) id: f8ddf3423a (このIDを非表示/違反報告)
麗音 - え…好きです…好きです(語彙力)面白いです、更新応援しております！ (2018年9月15日 21時) (レス) id: 27af552c6a (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
