彼等は 25 ページ27
今日は塾の日
あれから一週間位たったかな
こーすけとフジとヒラとはそこそこ仲良くなった、と思う
清川君は…分かんない
ただたまに人の宿題を盗んで写してる姿は見る
不良の癖に宿題は気にするんだな
あー…塾行きたくない…
たまに、たまに彼と会ってしまうのだ
日時はずらしてるつもりだけど、過去に何回か会ったことがある
いっそ通信教育のが良かった
建物に入りバーコードを当てて、自分の教室に向かう
なんというか…構造が大学っぽい。広いし
？「…今日は、来たんやな」
貴「…どうも」
鞄を肩に掛けて悲しそうな顔をして私に声を掛けてきたのは、私と5cm位しか身長の変わらないロボロ
彼とは塾で良く二人で喋って、先生に怒られていた
今じゃ無縁だけど
彼は静かに、私の横に座った
彼の今日は来たんやなという言葉。そう、私は最近、あまり塾に来ていない
日程も減らしてもらって、毎回大量に出される宿題を、次の塾がある日までに済ませておくという感じ
二人とも前の黒板だけを静かに見つめ続けた
そして、終わる
「じゃあね〜」
「またね！」
そんな飛び交う挨拶を聞きながら、私は荷物を纏める
ロ「…じゃな」
貴「…うん。バイバイ」
無視しようかとも考えたが、それは違うなと思い、少しの間を開けて返す
ロボロは少し驚いたような表情を浮かべると、すぐに顔を下に向けて走るように出ていった
貴「…これで、良い…」
良いはずなのに、手元にあるプリントが、濡れていく
？「良いわけねぇだろ」
貴「え…？」
頭の上から、ジャージを被せられる
この、ジャージ…
？「ぶっ細工な顔でこんなとこで泣くんじゃねぇよ」
貴「…き、よかわ…くん…」
彼も、ここの塾に通ってたんだ…
全然、気付かなかった…
キ「お前のそういうとこ、ほんとウザい。なにが良いんだよ。良くねぇだろ。そんなんだったらお前、
―――一人になるぞ」
その言葉が、あの時お母さんに言われた言葉よりも、深く心に刺さった
…分かってる。覚悟してる。でも、嫌だと思う
貴「…分かってる。一人になっても良い。だから、突き放す」
私は、皆と居ちゃいけないんだ
キ「…はぁ…ウザいウザいウザい！！！」
突如、彼は自分の髪を掻き乱した
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trap(プロフ) - 麗音さん» わざわざコメントありがとうございます！そう言ってもらえると凄く嬉しいです！更新頑張ります！ (2018年9月15日 21時) (
レス) id: f8ddf3423a (このIDを非表示/違反報告)
麗音 - え…好きです…好きです(語彙力)面白いです、更新応援しております！ (2018年9月15日 21時) (レス) id: 27af552c6a (このIDを非表示/違反報告)
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