彼等は 21 ページ23
欠伸を溢しながら学校に向かう
昨日の夜はちゃんと宿題したし、復習も予習も、した
おまけに塾から出された宿題も終わらせて、自主勉もした
…またあの時みたいにならなきゃ良いけど
教室を開ければ、いつものようにほとんどの人が返してくれる
スイッチ、入れとかないと
フ「あ、Aちゃん！」
貴「あ、フジ！おはよ！」
ごめんね、フジ。今皆居るからこの作った私で我慢してくれ
フ「聞いてよ〜キヨがね、俺の弁当全部食ったの。ひどいよねぇ？」
貴「え、まだ朝だよ？え？」
キ「んだよフジ。お前そいつと仲良くなったわけ？趣味悪」
フ「Aちゃんはいい人ですぅ！！」
キ「どうせそいつだって同じだろ」
清川くんが私を一度見る
真っ赤な目に目詰められて私も見つめ返すが、あっちから逸らされた
すごく冷たい目をしていた
まぁでも、一応知ってるんだよなぁ
彼が、裏庭で黒猫の世話してること
駄目だとは思うけど、ちゃんと糞の処理もしてたし、トイレの場所もちゃんと作ってたし、どうこう言わなくても良いか
そんな事こんなところで言ったら怒られるから言わないけど
？「へぇ、フジか自分から話し掛けに行くなんて珍しいね〜」
ニコニコと笑顔を浮かべてアホ毛が二本立ってる男の子、名前は…あ、そうそう
”
あの時「汐田さん、かっこ良かった」と言ってくれた、フジと仲の良い男の子
この子は、感情は読めないから、良く分かんない
貴「えっと、松平君、だっけ？おはよう！」
ヒ「おはよ〜俺の事もヒラって呼んでよ」
貴「ん〜分かった！ヒラって呼ぶね！」
本当はヒラ君と敬称を付けたかったが、仕方ない
席に付いて、窓の外を見る
定番の窓側一番後ろの席、と言うわけでは無く、その1個前
後ろは清川くんだ
キ「…お前なんなの、うぜぇ」
貴「…君も、フジと同じだね」
作った私が、嫌いなのが
キ「いっつもニコニコしてて、楽しいわけ？」
いつもの大きな声では無く、私と、その周辺に居る人に聞こえるくらいの声
貴「…楽しくは、無いけど。でも、もう慣れた。君がこの私が嫌だって言うんだったら、君の前でだけなら、いつもの自分で居るけど」
キ「お前さぁ、俺にされたこと分かってんの？お前俺のせいで教師に怒られて居残りさせられたんだろ？」
貴「慣れてるから」
やっぱり彼は優しい。ちゃんと”俺のせいで”と言ってくれた
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 52人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
trap(プロフ) - 麗音さん» わざわざコメントありがとうございます！そう言ってもらえると凄く嬉しいです！更新頑張ります！ (2018年9月15日 21時) (
レス) id: f8ddf3423a (このIDを非表示/違反報告)
麗音 - え…好きです…好きです(語彙力)面白いです、更新応援しております！ (2018年9月15日 21時) (レス) id: 27af552c6a (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
