彼等は 20 ページ22
フ「…今日は、ありがと。俺の事はフジって呼んで」
貴「フジ君？」
フ「呼び捨てで良いよ。無理にとは言わないから」
貴「フジ。学校でも、よろしくね」
フ「よろしく」
ゲームセンターから出て、帰路につく
私服と制服の異性同士が歩いているのは、ちょっと変かも
どうせなら私も制服着てた方が良かったかも知れない
まぁ、別にどっちでも良いが
？「…え、A…？」
…あぁ、運がないな
目の前に現れたのは、マンちゃんだった
その目には驚きと、微かに、困惑も混ざっている
オ「なぁ、なんで、会いに来てくれんの…？」
貴「…別に」
一年生の頃に、言われたから
近づくなって
私もその通りだと思うし、だから、そうしてる
今の私が近付いても、彼等が恥をかくだけだ
隣を歩いていたフジは、よく分からないと言った表情で、私を見る
眼鏡に少し塩がついていた
オ「…俺らには会いに来てくれんのに、その子とは、一緒なんやな」
悲しそうな顔をしたマンちゃんは、冷たくそう言うと、私の横を通り抜けていった
マンちゃんは小さい頃から、良く一緒に遊んでた。おママごととか、お絵描きとか
Eに落ちるまでは、一緒に甘いものを食べたりした
…落ちたからは、パタリとしなくなった
貴「…行こ、フジ」
フ「でも、いいの…？」
貴「うん。あれで良い」
あのまんまで、そのまま関係が壊れてしまえば良い
そしたら、遠くから彼等を見て、惨めな思いをしなくて良いから
―――もう、頑張らなくて良いから
フ「じゃ、また」
貴「うん。また」
途中で彼と別れて、自分家を目指す
少し息苦しい気もしたけど、その代わり、明日が少し、楽しみになった
…明日も、フジと会えるかな
オ「…なんで…俺らやないん…」
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trap(プロフ) - 麗音さん» わざわざコメントありがとうございます！そう言ってもらえると凄く嬉しいです！更新頑張ります！ (2018年9月15日 21時) (
レス) id: f8ddf3423a (このIDを非表示/違反報告)
麗音 - え…好きです…好きです(語彙力)面白いです、更新応援しております！ (2018年9月15日 21時) (レス) id: 27af552c6a (このIDを非表示/違反報告)
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