彼等は 9 ページ11
ピピピピ...ピピピピ...
頭上で鳴り響く目覚ましを止めて、体を起こす
時計を見れば、いつも通りの朝5時だった
歯磨きと洗顔を済ませて、着替えも終わらせる
忘れ物の確認をして、私は家を出た
時刻5:31
学校について、私は荷物を机の上に置いて中庭に行く
蛇口を捻ると、ホースの先から水が出てきた
それを綺麗な花達に掛けてあげる
私は別に美化委員でも、飼育係でもない
委員会は文化委員だし、係も黒板係だった
じゃあ何故しているかと言われれば、なんというか、半ば強制的に押し付けられたとでも言うのだろうか
上の学年の女子に「やらないと、どうなっても知らないよ?」と言われて鍵も渡された
下のランクは、上のランクに逆らえない
決してそう言う校則があるわけでは無いが、暗黙の了解というわけだ
”そんたく”というやつである
植物への水やりも済ませて、今度はウサギ小屋に向かう
小学校の時は良く見たこれも、中学では無かった
この高校はあるみたい。鍵を開けて中に入る
こんなことはしょっちゅうなので、ウサギ達も私になついてくれた
あの子達よりも、良く来てると思う
貴「…くぅちゃん」
黒いクリっとした目が特徴的なウサギに、そう呼び掛ける
私が勝手に呼んでるだけ。他にも赤い瞳の子も居るから、その子はちーちゃんと呼んでいる
なんとなく赤から連想されたのが、血だったから
垂れ耳のあの子はめんちゃん。なんとなく面倒臭そう
耳がピンっと立ってる子は、ゆうちゃん。優等生っぽい
貴「可愛い」
すり寄ってくるウサギ達の頭を順番に撫でた
?「あれ、ここの当番、君だったっけ?」
聞き慣れた声が、その場に響いた
52人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
trap(プロフ) - 麗音さん» わざわざコメントありがとうございます!そう言ってもらえると凄く嬉しいです!更新頑張ります! (2018年9月15日 21時) (レス) id: f8ddf3423a (このIDを非表示/違反報告)
麗音 - え…好きです…好きです(語彙力)面白いです、更新応援しております! (2018年9月15日 21時) (レス) id: 27af552c6a (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ