君と青と歌と【d!】 (ページ6)

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びっくりして顔を上げるとショッピくんは私の目を見つめてて

ここだけ時間が止まってるのかと思うくらいショッピくんしか見えないし、周りの音もシャットアウトされてるみたい

じっと合わされる目を逸らすことのできない私にショッピくんは少し笑った

syp「新しい先輩が見れたから、今日はほんまに来れてよかったです」

しっかり私を捉えて言われた言葉が嬉しくて、恥ずかしくて、ぶわわと顔が赤くなって涙が出そう

止まらないのは私の汗？それとも君への気持ち？？

どんどん溢れる君への気持ちが汗と一緒に滴り落ちそうだから、こぼれないようにすくってね。なんて

『ショッピくん、あのね。私さっきのロックスターが好きなの』

syp「はい、知ってます」

『知ってたの？』

まさか、言ったことあったっけ？いやそんなはず……

syp「大先生から聞きました」

だから俺もCD買って、ミュージックプレイヤーにも入れてめっちゃ聞いてるんすよ。って

じゃあ朝も？あのロックスターの歌聞いてたの？

私が好きだからって、わざわざ聞いてくれたの？

何それ、ショッピくんのこともっと好きになっちゃうじゃんか

『ありがとう、聞いてくれて』

syp「いや、俺がただ先輩の好きな物とか知りたかっただけなんで」

『ううん、嬉しいの。周りの子とかもちゃんと聞いてくれる子少なくて…』

syp「俺は結構好きっすよ。普段あんまり聞かないジャンルではあるんすけど、普通にハマりそうです」

いつもは無表情なことも多いけど、こんなに思ってくれてるなんて知らなかった

最初はなんで言ったの大先生！！ってなったけど、ナイスすぎたよありがとう

『ショッピくん、また来ようね』

syp「はい、次は一緒に盛り上がりましょうね」

『うぅ、ごめんん…』

syp「全然いいっすよ。楽しそうな先輩見てるの好きなんで」

なんっでこういう恥ずかしいこと普通に言えちゃうかなぁ…！

syp「っえ？」

『やられっぱなしは悔しいから…！』

少し背伸びしてショッピくんのほっぺにちゅーすると珍しく驚いたみたいで、私はしてやったりー！と笑った

syp「絶対仕返しするんで覚えといて下さいね」

ショッピくんが呟いた声は聞こえなかった

止まらないのは私達の恋だ

まだ始まったばかりの夏、終わらないでよ！

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君と夏フェス

SHISHAMO