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三ヶ月前のあの日。
パーティ以来、初めて足を踏み入れたあの憎き姉弟が住まう城。
軍力は、我が国の方が格段に上。
制圧に時間はかからなかった。
だが、姉弟2人の姿はいつまで経っても見えず、まさかと思いながらも、忌まわしきあの部屋へ向かう。
「この部屋に、あの姉弟がいるんか。」
俺と共に来てくれたのはゾムとシャオロン。
『俺も行く！』と騒ぐコネシマを、なんとかエーミールとひとらんに抑えてもらって、3人できたのだ。
彼は頭に血がのぼると何をするか分からない。
あいつらから有力な情報を聞き出す前に始末しかねない、と思ってのことだった。
「…おそらくな。」
シャオロンの問いかけにそう答えドアノブに手を伸ばすと、あの日とは違いそれは動かなかった。
「鍵がかかっとる。」
「なら簡単な話やん。」
ゾムが俺より前に出る。
次の行動が安易に予想できた俺とシャオロンは、少し後ろに離れた。
「いくで。」
そんな一言と共に、振り上げられたゾムの足。
ドォンッ！
城中に響き渡ったと思えるほど大きな音を立てて、重い扉は内側に倒れた。
…この厚さの扉をひと蹴りで。
ほんま、この男の力は恐ろしい。
3人で部屋の中に足を踏み入れた。
あの日と同じ、異常な空間。
あの日と違うのは、部屋にいる人間。
「…なんなん、これ。」
軽蔑するような表情を隠さずにそう言ったシャオロン。
だけど、それにも簡単に納得できた。
目の前にある、あの日Aちゃんが寝かされていたベッドの上には、姉であるマティルダが座っていた。
…そして、その足の上に、弟のユリウスが頭を預け、彼女がその頭を撫で続けている。
いわゆる、『膝枕』というやつで。
何も知らない者には、美男美女が愛を育むロマンティックな場面に見えるのだろうか。
だけど、何もかも知っている俺たちにとっては、
「きもちわる。」
ゾムのそんな声が代弁してくれたように、心底吐き気のする光景だった。
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くろにゃ - あ、メッセージの順番ぐちゃぐちゃですみません！下の方から読んでください！(誰も読んでくれるとは言ってないゾ) (2019年10月13日 23時) (
レス) id: 80132a8614 (このIDを非表示/違反報告)
くろにゃ - 語彙力なくて今すごく申し訳ないんですけど、こんなに素敵な、最高を通り越したような作品を生み出してくれた咲華さんに感謝です！！やはり我々だを知り尽くしてるからこそ、書けたんだなと思いました。私からして咲華さんは、全力に控えて言っても神です。 (2019年10月13日 23時) (レス) id: 80132a8614 (このIDを非表示/違反報告)
くろにゃ - 咲華さんの作品を読んだのは初めてだったんですけど、なんかもう『物語書く天才やな。』って終始思いながら読んでましたw単細胞の私でも分かるくらい読みやすくて、何より物語が面白すぎて、罪なんじゃないんですか！って感じです、今w(ﾊｲすみません) (2019年10月13日 23時) (レス) id: 80132a8614 (このIDを非表示/違反報告)
てぃむ(プロフ) - 今日で全て読まさせていただきました！とっても良い作品でした、最初から最後までドキドキしっぱなしで、幾つ心臓があっても足りませんでした...。最後のシーンでは号泣してしまい、涙が止まらないぐらい感動しました。咲華さんの語彙力・表現力も素晴らしかったです。 (2019年4月8日 22時) (レス) id: 5bdc5d12fd (このIDを非表示/違反報告)
咲華☆(プロフ) - あいみさん» 最後まで読んで頂きありがとうございました。私の拙い文章でそんなに感動していただけて、嬉しい限りです…！不定期更新ですが、続編も今執筆中ですので、そちらを引き続き見守っていただけると幸いです！ (2018年7月8日 23時) (レス) id: ae69016188 (このIDを非表示/違反報告)
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