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ut「…ただいま。」
家に入り、遠慮がちにそう呟くとすぐに返事が返ってきた
『おかえりなさい、秀也。ちょっと手が離せないからダイニング来てくれる?』
言われるがままにダイニングへと向かうと、Aはエプロン姿で料理をしていた
ut「ごめんな、また遅くなって…」
『大丈夫だよ。昨日も言ったけど、秀也が忙しいのは分かってるから』
Aは出来た料理をさらに盛り付けながらそう言う。
どうやら今日はオムライスらしい。
ut「ありがとな…。今日は、和食じゃないんや?」
『卵が余ってたからね。さ、食べよ?』
Aはテーブルにオムライスを二つ置き、椅子に座る
俺も上着を脱いで、椅子に座った
『いただきます!』
ut「いただきまーす」
スプーンでオムライスをすくい、口に入れると卵がトロリととろける
中のケチャップライスもほどよく塩コショウがきいており、とても美味しい(語彙力)
ut「ほんまうまいわぁ…。こんな料理毎日食べられて幸せものやなぁ」
『ふふ、褒めすぎだよ』
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オムライスを食べ終わって、いつも通りお風呂へと向かう
『秀也、上着は?』
ut「あ、ここや。お願い」
そう言って上着を渡す
上着はいつもAがハンガーにかけてくれる。俺がやったら何故かシワシワになってまうからな……
Aは上着を受け取ると、あからさまに顔をしかめた
ut「…?どうかした、Aちゃん?」
『…ううん、なんでもないの』
そう言うと、さっさと俺に背を向けて部屋を出ていってしまった
ut「何かしたんやろか…?」
そう悩んだが、お風呂から上がった後はいつも通りの態度だったので安心した。
.
.
.
『…やっぱりそういうことなんだね』
手に持っている大先生のスーツからは、女の子の甘い香りが漂っていた
Aは、涙が零れないように唇をぎゅっと噛み締め大先生のスーツを握りしめた
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リンゴ(プロフ) - on……Twitterできないンゴ…(泣) (2020年1月21日 19時) (レス) id: aa68c2f553 (このIDを非表示/違反報告)
伊玖 - やばい泣きそう。この作品好きです。サイト変わっても、頑張って下さい (2020年1月13日 21時) (レス) id: c7c0ec82fd (このIDを非表示/違反報告)
音羽リン(プロフ) - 矢吹由佳さん» ボードの方にお邪魔してよろしければ、そちらに書き込ませていただきますがよろしいでしょうか?? (2019年12月27日 17時) (レス) id: bd02fe3886 (このIDを非表示/違反報告)
矢吹由佳(プロフ) - え…Twitterできない民はどうしたらいいでしょう…? (2019年12月27日 17時) (レス) id: fb9a708175 (このIDを非表示/違反報告)
音羽リン(プロフ) - Venusさん» そう言っていただき本当に嬉しいです、ありがとうございます!よろしければ、Venusさんのボードの方にお邪魔してそちらに書き込ませていただきたいと思うのですがいかがでしょう? (2019年12月27日 15時) (レス) id: bd02fe3886 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:音羽リン | 作成日時:2019年9月16日 23時