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白で統一された静かな病室に、無機質な機械音が響き渡る
時計の針は午後23時を指しており、それは目の前の少女が約6時間目を覚ましていないということを意味していた
救急車に付き添いここの病院まで来た後、本来関係者ではないので立ち去る予定だったのだが医者と看護師に関係者だと誤解され半強制的にこの病室に押し込まれた
昨日の反省を活かし、今日はちゃんとAに連絡を入れてある
…夕飯作ってあげるのはまた今度やなぁ。
そんなことを考えてボーッとしていると、ベッドに横たわる少女の手がぴくりと動いた
ut「起きたんか…？」
｢…ん、ぅ…………｣
ゆっくりと目を開き、こちらを向く少女
｢あれ、私……｣
ut「あの歩道橋で倒れたんやで。体調は大丈夫か？痛いとこないか？」
そう言うと、少女の表情がみるみる焦りに染まっていった
「ご、ごめんなさい…！！急いでるって言ってたのに」
ut「ええんやで。俺がおらんかったら危ないところやったわ。むしろ、あの歩道橋通ってよかった」
そう告げると少女は「ありがとう」と言って体を起こそうとする
ut「まだ寝とき。それより、起きたんなら看護師さん呼ばな」
その体を無理矢理ベッドに押し戻し、ナースコールを押そうとすると
「ね、まだまって」
と、少女に止められた
ut「…なんや？？」
「お話がしたいの。私達、まだお互いの名前も知らないでしょ？」
ut「…ちょっとだけやで。体に負担かけるとあかんし」
ナースコールから手を離し、ベッド脇にある椅子に腰掛ける
「ありがとう。…貴方の名前は、なんていうの？」
ut「…大先生。」
一瞬考えた後、そう口にする
「ふふ、本名じゃないでしょ？それ」
ut「さぁな？…君は、なんていうん」
「__だよ。」
ut「__ちゃん、か。」
そう口にした途端、携帯の通知がピコンと鳴る
Aからだ…。そろそろ帰らなければならない
ut「そろそろ帰るわ。名前知れたし、満足やろ？」
そう言いながら、椅子から立ち上がると、少女は寂しそうな表情をした
「そっか…。ねぇ、またここに来てくれない？」
縋るような瞳で言われ、一瞬揺らいでしまう
ut「…気が向いたらな」
そう言うと、少女の返答を待たずに足早に病室を出た。
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少女の名前は意図的に伏せてます
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リンゴ(プロフ) - on……Twitterできないンゴ…（泣） (2020年1月21日 19時) (
レス) id: aa68c2f553 (このIDを非表示/違反報告)
伊玖 - やばい泣きそう。この作品好きです。サイト変わっても、頑張って下さい (2020年1月13日 21時) (レス) id: c7c0ec82fd (このIDを非表示/違反報告)
音羽リン(プロフ) - 矢吹由佳さん» ボードの方にお邪魔してよろしければ、そちらに書き込ませていただきますがよろしいでしょうか？？ (2019年12月27日 17時) (レス) id: bd02fe3886 (このIDを非表示/違反報告)
矢吹由佳(プロフ) - え…Twitterできない民はどうしたらいいでしょう…？ (2019年12月27日 17時) (レス) id: fb9a708175 (このIDを非表示/違反報告)
音羽リン(プロフ) - Venusさん» そう言っていただき本当に嬉しいです、ありがとうございます！よろしければ、Venusさんのボードの方にお邪魔してそちらに書き込ませていただきたいと思うのですがいかがでしょう？ (2019年12月27日 15時) (レス) id: bd02fe3886 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：音羽リン
| 作成日時：2019年9月16日 23時
