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あれは、蒼哉と珍しく大喧嘩をした時。
家にいても、何処にいても話す事もなかった。
家には、俺と蒼哉しかいなかったから、気まずくなって、家を飛び出した時。
蒼哉には秘密にしていた、猫の溜まり場があった。
そこで、いっぱいの猫に癒されている時だった。
「へぇ、此処にも人、来るんすね。」
「…？！」
ギギギ、とロボットのように首を後ろに向けると、真後ろに見知らぬ年上の人。
身体が完璧に固まった。
彼は、しゃがんでいる俺のすぐ後ろに立ち、体を曲げてこちらを覗き込んでいた。
恐怖以外の何物でもなかった。
「…ゎ、？！」
固まっていると、抱き上げて撫でていた猫が俺の頬を舐めた。
吃驚して声を出すと、彼は気怠げな表情のまま何かに納得したような声で言った。
「あー…。アンタ、人苦手、とか？」
「…は、ぃ」
「ならあんま近寄らん方がええか。俺は…あー
ショートピース。アンタは？」
「…ぁ、藜、…」
「あかざ、ね。珍しい名前やな。」
彼とは、会話はあまり弾まなかった。
でも、少し居心地が良いと感じていた。
蒼哉と仲直りした後も、ちょくちょく溜まり場に行って猫と戯れて、彼と共にいた。
高校に入ってすぐ、彼は姿を見せなくなってしまったが。
「…何で、先生と一緒に？」
「まぁ、仕事場が同じなんで。趣味とかも結構合うところあるからな。その繋がりで。」
ショッピさんはヘルメットをこちらに渡しながら答える。
にしても、先生のバイクも格好いいけど、ショッピさんのも格好いいなぁ。
「ほら、はよ行くぞ。掴まっとけ。」
「…失礼、します。」
ショッピさんの後ろに乗り、おずおずとショッピさんの腰に腕を回す。
ショッピさんは満足したように頷くと、バイクを発進させた。
先生の時とは違うエンジン音、だけど、見える風景は同じで、なんかよく分からないけど、ホッとした。
ーーーーーー
(*'▽'*)
ブンサイガナイヨォ
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東の番長(プロフ) - オリジナルフラグは外してます (2019年3月11日 23時) (
レス) id: 5e10ec5b24 (このIDを非表示/違反報告)
かなと - 編集画面をよく読みオリジナルフラグをお外し下さい違反です (2019年3月11日 22時) (レス) id: 1d0a45b264 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：東の番長 | 作成日時：2019年3月11日 22時
