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「…シマ先輩に思い遣りの心あったんすね」
「誰が心無いんやゴラァ!!」
「ブハッ…!」

張り詰めた空気が一気に緩む。
確かに、彼奴も思うことがあるだろうし、離したくはないだろう。
俺も、ちゃんと話さなければいけない。



と、言うことがあった。
いや吃驚したよね、シマ先輩には心があったんだから。
あ、ロボロ先輩にもあんのかな?

「…蒼哉、起きてる…」
「おー、おはよう」
「…何してんの…?」
「…俺もよう分からん」

はぁ?と呟く藜を横目に、俺は幹部の先輩方の方を見る。
エミさん先生とショピ先輩は挨拶をする為か、こちらに近づいてくる。
その後ろでは、また話し合っていた。

「…(まあ、放置しとこか、うん)」
「…俺寝間着…なんで…」
「お早う御座います、藜さん」
「おはようさん、よう寝とったな」
「…おはよう、です、先生、ショッピさん」

寝起きの為ぼんやりとした返事だった藜は、2人の挨拶によって少しばかり頭が覚醒したようだった。
俺は藜を隣の席へ下ろし、手櫛で髪を梳いてやる。
くせっ毛なのに、寝癖がないとか…。

「…ん?」

暫くそうやっていて、周りの話し声が消えている事に気付く。
ゆっくりと視線を向けると、全員がこちらをガン見していた。
怖いわ←

「…なんすか」
「いや、距離近いなあって思ってん」

頬杖をつきながらオスマン先輩が聞いてくる。
俺は少しばかり考えて、多分合っているであろう答えを口にした。



「…一緒に、ちっさい頃からいたからでしょうね。親友とは違う、どっちかってと家族みたいな存在ですし」

一瞬にして光を失った黒みがかった金色の瞳。
流石のオスマンも、予想していなかったのか、深緑の瞳を見せていた。

「…大事なんやね」
「俺の命よりも、大事ですよ」

その答えに、一同は危ういと考える。
きっと藜も同じように答えるだろう。
もし戦場に出たとして、自身を顧みず戦う人間の答えだ。

「…まあ、なんと言うか、慣れてるんで。」

気まずい雰囲気になったのに気付いたのか、蒼哉は表情を崩し頭を搔く。
彼の雰囲気が変わった事に一同は、ほっと息をついた。

「そう言えば、此奴に自己紹介したほうがいいんじゃないすか?」
「そう、ですね。もう一度やりましょうか」
「?」

漸く覚醒した藜が首を傾げる。
視線を蒼哉に、エーミールに交互に向けながら落ち着かない雰囲気を出していた。

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東の番長(プロフ) - オリジナルフラグは外してます (2019年3月11日 23時) (レス) id: 5e10ec5b24 (このIDを非表示/違反報告)
かなと - 編集画面をよく読みオリジナルフラグをお外し下さい違反です (2019年3月11日 22時) (レス) id: 1d0a45b264 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:東の番長 | 作成日時:2019年3月11日 22時

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