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「大丈夫だったみたいだね｡」
「…うん｡」
いつもより暖かく､優しい窓から差し込む｡
まるで彼が喜んでいるかのようだ｡
その通りなのか､彼の笑みはいつもより優しい｡
「…」
「…迷ってるんでしょ？彼らの元に行くか｡」
「…あんな事言ったけど､軍に入るかは分からないし､正直､現実味が無いから…」
「そうだよねえ｡いきなり狙われてるって言われてもねえ｡」
彼が淹れてくれたカフェモカを一口飲む｡
宝石眼らしい俺と蒼哉は他国から狙われている｡
そんな事を言われたって信じる事は､容易には出来ない｡
今まで普通？に暮らしてきて､まるで日常から非日常に放り込まれたみたいだ｡
「…でも､」
「…記憶でしょ？」
「うん｡しんさんとかゾムとか､初対面だけど怖くなかったし､他の人も､いつもよりは怖くなかった｡だから､多分､"アレ"の…」
不確かな記憶に､必ず､彼らはいるのだろう｡
感じていた視線も､彼らの雰囲気も､初対面の人間とは全く違かった｡
懐かしい､とすら感じていた｡
「まあ､決めるのは君らだ｡蒼哉とちゃんと話し合って､どうしていくか､決めるといい｡」
「…うん｡」
ふと､瞼が重くなる｡
今回は､全部飲みきる事が出来た｡
「ふふっ､時間だね｡解決したし､暫くは来れないかもね｡」
「…く､るから…」
「無理はだめだ､けど好きな時に来ていいよ｡」
ふわふわと､頭と頬を撫でられる｡
気持ち良くて擦り寄ると､笑われてしまった｡
「さ､いってらっしゃい｡」
「…いって､きます｡」
あの子は､憑き物が落ちたような､スッキリした笑顔を浮かべ消えていった｡
良い感じに､人に慣れて来ている｡
このまま､何も無く進んでくれるといいのだが｡
「そんな訳ないっすよ｡」
「…また来たのか｡」
今紫の彼は､窓枠に腰掛け足を投げ出していた｡
口には､彼の好きなショートピースが咥えられている｡
「ここは禁煙だぞ｡」
「火ぃ付けてないんですからいいでしょ｡」
生意気に笑いながら､彼は反論してくる｡
新人のくせに生意気だ｡
「…にしても､変なもんっすね｡自分の生まれ変わりを見るってのは｡」
「…そうかなあ｡私は楽しいけど｡」
机の上に浮かび上がる四角い画面を見る｡
丁度今､あの子が起きたようだ｡
「…ま､私が望んでこうしているんだ｡口出しはしないでくれよ｡」
「…しませんよ､俺はね｡」
そう言って､彼は身を翻し窓の外へと消えた｡
本当に猫みたいだな彼奴は｡
「…これからが､楽しみだよ｡藜｡」
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東の番長(プロフ) - オリジナルフラグは外してます (2019年3月11日 23時) (
レス) id: 5e10ec5b24 (このIDを非表示/違反報告)
かなと - 編集画面をよく読みオリジナルフラグをお外し下さい違反です (2019年3月11日 22時) (レス) id: 1d0a45b264 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：東の番長 | 作成日時：2019年3月11日 22時
